ヨーロッパワーホリ1:きっかけ

ワーホリビザを取得し、ヨーロッパのある国に1年間の期限付きで滞在中。

ワーホリ前、私は日本、パートナーは外国に住んでいた。私たちは5年ほど、同じ土地に住んだり遠距離になったりを繰り返している。彼と日本で生活しようと思って準備を進めていた矢先、コロナによって彼の雇い先からの話がなくなってしまった。
想像していたよりもパンデミックが長引いたことにより、2人の計画が崩れ、私たちは違う道を模索しなければならなくなった。
そこで、彼は勉強のためにある国へ行くことを決めた。すぐに手続きを始め、進学が決まった。
私はその時点で次の道は特に決めていなかった。選択肢は、その時勤めていた場所で仕事を続けるか、彼と同じ国で暮らす何らかの手段を見つけるか、だった。
違う国に住んでいるとはいえ飛行機にさえ乗れれば会いに行ける、と思っていたし、何よりもうすぐ日本で生活を始められる!という期待感があったのだが、それらは全てコロナによってなくなってしまった。
やはり期待が大きいと落胆の気持ちも大きく、彼と生活することを諦めきれなかった私は、日本での仕事をいったん辞めて彼と同じ国へ行くことを決めた。

次に考えたのは、何のビザでその国に滞在するかだった。
1番簡単に取れるのがワーホリビザ。これは明白だった。年齢制限があり「人生の中で今しか使えない特別なカード」感も魅力的に見えた。
学生ビザも可能性があると思った。しかし、その時点で勉強をしたい分野が定まっていなかったし、そもそも勉強へのモチベーションもほとんどなかったため却下した。
就労ビザは職を選ばなかったとしても何のコネも資格もない国では難しいだろうと思い、諦めた。
結果、決断までの時間があまりなかったこともあり、さくっと取れるワーホリビザに決めた。コロナ禍を通して立ち止まったり生き方を見直したりした人は多いと思うが、私もその1人なんだと思う。
正直「ワーホリに行く人」にあまり良いイメージがなく、自分がその一部になることに抵抗を感じたのだが、あまり深く考えず、変なプライドを抜きにして決断した。

そうと決まればビザの申請、勤め先への連絡等進めるべきことをどんどんやっていった。
時間はあっという間に過ぎていき、ビザも無事おりて飛行機のチケットを買った。
行く先の国ではコロナの規制はもうほとんどなかったが、日本ではまだまだ規制があったため、渡航に関する注意事項を読んでびくびくしながら空港へと向かった。

日本を出る直前の1~2週間は忙しく過ごした。たしかフライトの2日前くらいまでは仕事をしていて、夜は友達に会い、その度にいってらっしゃいと送り出してもらった。

彼が私より先に現地での生活を始めており、住む場所があらかじめ決まっていてスムーズに新生活を始められることが渡航前から分かっていた。
加えて、現地での仕事等の予定を何も決めずに勢いで渡航したため、渡航前の不安もプレッシャーも全くなかった。
ただ、現地での最初の2カ月ほどは無計画に出発したからこその苦しみを味わうこととなった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?