「落ち込んでいる自分」を俯瞰する

この文章を書いてから既に何か月もたっているけれど、下書きとして残っているのはもったいないので投稿しておく。

気持ちが落ち込んでいる私、今の生活

私の気持ちは落ち込んでいる。

正確には、落ち込んだり、持ち直したりを繰り返している。

私は今、同居人ひとりを除いて、誰一人知り合いのいない土地で暮らしている。

暮らし始めてもう1カ月がたった。

その間、手続き上の問題で仕事を始めることもできず、かといってやる気がそれほどあるわけでもないので、ものすごくアクティブに何かしら行動を起こすようなこともほとんどなく、ただひたすら家にいる。

外に出ることももちろんあるが、引っ越してからの大半の記憶は、この家の景色で占められている。

広い空と、隣のアパートメントの屋根や窓、見慣れない鳥の姿。


同居人との会話が、一日の中で唯一、声を発する時間。

その同居人はとても忙しい人で、私が引っ越してきた当初こそ私を気にかけてたくさんの時間を一緒に過ごしてくれたが、今は本人の生活が忙しくてそれどころではない。

毎日、2人とも7時に起きて朝の支度をする。朝食を食べながらお互いスマホを片手にその日のニュースに目を通す。「いってきます」と言いながら去っていくその背中を、私は見送る。

同居人は夜7時頃帰ってくる。もっと遅いことも、もう少しはやいこともある。帰ってきてご飯を食べた後はすぐ自分の作業に戻り、次に私と会うのは眠る直前。

「おやすみ」と挨拶をして眠りに落ちる。

目覚めると、振り出しに戻る。


私は毎日、1人きりの時間が12時間程ある。

そして、その大半の時間を家で過ごすには理由がある。

まず、元々あまりアウトドアな人間ではない。Netflix, YouTube, 映像コンテンツが好き。本も好き。

裁縫など、手先をちまちま動かすようなことが好き。

運動はする。ただ、その日の気分と体の状態によってやりたい運動の動画を検索し、ひとりヨガマットの上で体を動かすのが性に合っている。

物欲があまりなく、必要性を感じた時のみ買い物をする。

人とのコミュニケーションは嫌いではない。ただ、比較的受け身で、相手から誘われれば行く。誘われなければ当然、行かない。

お酒の席は、人数が増えれば増えるほど苦手。3,4人で限界。

一度参加してしまえば、大人数だろうとなんだろうとその場をなんとなく乗り切ってなんとなく楽しむことはできるが、家へ帰ってきた後に「私の人生になくてもいい時間だったな」、とか思ってしまう。

そもそも、お酒がそんなに好きではない。野菜と果物とコーヒーと、たまに少しのジャンクフードを摂取していたい。


「楽しいひとり時間」は有限

ただ、私という人間にはひとりで過ごす時間の制限があるようだ。

仕事でも学業でも、とにかく社会との繋がりから一定期間以上離れると気持ちが落ち込んでしまう。

ひとりでいる時間が好きだけれど、その「好き」を感じられる時間の長さは有限らしい。

あるタイミングで、昨日まで楽しかったことが、なんとなく楽しく感じられなくなる。

楽しい気持ちがフェードアウトして、同時に、孤独感がじわりじわりとフェードインしてくる。

それを感じ始めると最後、私の思考は「楽しさ」と「孤独」の間で行ったり来たりし始める。

楽しいと感じることを何とか見つけようとする。何か行動を起こしてみる。孤独を無視することに挑戦する。

しかし何をしても結局、頭の片隅に存在する孤独感、虚無感は消えない。










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