「沈黙は金」が私を救い、蝕んでいった
「あなたは余計なことまで言ってしまうね」と助言をいただくことがあった。わたしはお喋りであったといいうことを理解した。
「思ったことは何でも言って」と自分から発言して、結局言われたら傷ついた。受け止めきれなかった。
それから、争いのもとになることは言わなくなった。
沈黙をしたら、本当に争いがなくなった。
「沈黙は金」ということわざを知り、その通りだなと実感した。
沈黙は、わたしを助けてくれた。平和になったのだ。
沈黙という態度によって、活き活きした自分は消え失せていった。
1年前の自分の写真を見たら、曇りのない純粋な笑顔で写っていた。
今の自分はどうだろうか。楽しそうな顔をしていることは、そんなにないかもしれない。「沈黙」という手段の副作用があるのだろう。
このまま沈黙して、消えていくのだろうか。