「札幌の映画館」事情を嘆いてみる…文化に投資できない都市について

2020年2月5日 00:16

札幌は5大都市のはずなのに、映画館が充実していないという現実について。

わたしは、札幌出身の映画好きフリーランスです。最新映画を観に、週に1度は映画館へ行きます。余裕があれば2、3回は行きます。

最近は地元・札幌に帰ってきたので、映画館に行ってみると…

「設備が…残念過ぎる！！」と嘆いています。

札幌には２大映画館といわれる「札幌シネマフロンティア」と「ユナイテッドシネマ札幌」があるのですが、どちらも残念なのです…。

映画好きとしてこのやるせない思いを、唯々つらつらと書いていきます。

札幌の映画館事情がいまいちな理由3つ

何故かって、
①「TOHOシネマズ」が無い
②札幌駅直結の「札幌シネマフロンティア」はIMAXすらない
③唯一IMAX＆4DXを設備している「ユナイテッドシネマ札幌」は、ホスピタリティいまいち過ぎ

という感じなのです…。

わたしは日本の各都市に飛び回ることも多く、各都市の映画館に行ったのですが、比べてしまうと札幌の映画館設備は物足りないな…と感じました。

ドルビーとか、映画館の設備に興味あるようなマニアしかわからないかもだけど、映画館という「映画を楽しむための極上の設備」が整っていないのは悲しいです、映画ファンとして。

他の5大都市（東京都、名古屋市、大阪市、福岡市）にはTOHOシネマズという、日本全国で展開している東宝映画系のシネマコンプレックスがあります。

しかし、札幌だけには無いのです…。

TOHOシネマズが無いと言うことは
・MX4D（TOHOシネマズ系列で導入している設備）が体験できない
・TOHOシネマズ系列のイベント（応援上映など）が無い

ということがあります。

TOHOシネマズといえば、様々な大型イベントなど開催していたり、独自規格のスクリーン設備（TCXなど）もあります。それらが体験できないのは、映画好き（特に視聴環境にこだわるタイプ）としては寂しいです。

札幌の２大映画館の１つ「札幌シネマフロンティア」は、札幌駅直結の好立地でアクセス抜群！の映画館です。

…しかし。そんな好立地のも関わらずIMAXすら無いのです（涙）

これ、けっこう映画設備にこだわるマニアとしては痛手ですよ…！
「IMAXの高解像度大スクリーンで、迫力のある映画体験をしたい！」と思っても、シネマフロンティアには無いのですからね…。

さらに4DXも無いし、極上音響設備のDolby Cinemaもありません。
（マニアックなこだわりですが「映画館」という空間は、映画を極上に楽しむための空間だと思っています。）

札幌駅直結という好立地なので、ぜひ設備の充実を願うばかりです。

TOHOシネマズに並ぶ、映画館の大手系列「ユナイテッドシネマ」が札幌にはあります！やった！！

しかし！！！

・トイレのドアがぶっ壊れている
・ハンドソープやペーパータオルを補充しない
・祝日の売店は激込みで、通路がふさがる

という有様なのです。

トイレのドア、少なくとも半年前から壊れたまんまじゃん！直すお金ないのか！ハンドソープくらいは補充できるでしょ！
サービス業なんだから、ホスピタリティを向上してくれよ！！（滝涙）

頼むよ！！

という感じで、「本当に２大映画館の１つなのかな…？」と疑うレベルなのです。

せっかく4DXやIMAXレーザー（札幌映画館の唯一の救い）という、最新設備がある映画館なのに…。今後改善して欲しいなと切に願います。

映画というのは、いわゆる「文化的施設」なので、まぁ生きていくために必須の場所ではありません。最新の設備にするには投資が必要です。

しかし「文化に投資ができない地域」というのは、大都市と呼んでいいのでしょうか…？何か衰退に近いものを感じ、地元民としては寂しいです。

悲しいことに北海道の人口は、札幌以外は減少傾向にあります。
このまま札幌も衰退してしまうのでしょうか…。

「映画館の設備」から感じる、地方の現状について考えてみました。