初めての電車・親離れ

少し暖かさが出てきたコロナ禍の春に、新しいチームの練習も始まり出しました。電車で約1時間をかけて通う事になりましたが、娘は電車に自分で乗った事がありませんでした。
 これまでの練習経路は、自転車メインで通っていましたが、スクールや遠場は車の送迎を行い、電車に乗れない12歳を迎えていました。
 自宅から新チームの練習場所までは、乗換は2回、もしくは3回を要します。そこで、保護者同伴で電車で通う練習を始め、2度、3度と電車での往来を重ね、いざ実践です。「今日は1人で帰ってきてね」と、伝え、帰りを待ちます。帰宅予定時刻を過ぎても娘は帰ってきません。電車に乗り間違えていたのです。途中で乗り間違えた事に気づき、駅員さんに聞いたとの事。夕方から練習でヘトヘトに疲れ、電車も乗り間違えながらもなんとか家に辿りつく事ができ、22時過ぎになっていました。テレビでよくみる「はじめてのお使い」のような感覚を覚え、娘の親離れ以上に私が子離れする時期に差し掛かっている事を認識しました。
 次からは自分で行くとの事で、1人で行かせましたが、また電車に乗り間違えていました。間違えてわからなくなった時に、周りの方に聞きながら、なんとか帰ってこれたと報告してくれました。いつも通うスクールにも電車で行き、普段あまり話さない中学生のお姉さんと話しながら、乗換を習いながら通う事を覚えたのです。送迎をやめ、自ら行動させる事で、少し自立するようになったのです。困ったら自分で考えて行動するのです。コロナ禍じゃなかったら、もっと早く電車に乗せていたのですが…。競技だけでなく、普段の行動の中での成長を感じさせてくれました。女子サッカーでは、U-12からU-15にあがるタイミングで近隣チームでなければ、少し通う距離が出て来る事が予想されますので、早めに自立する準備をオススメします。

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