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包茎手術の工夫

泌尿器科専門医です。主に大学病院で下半身のオペを行っています。
最近私が力を入れているのが包茎手術。

大学で行うオペは全例保険適応のものですが、最近は美容系の先生にオペ動画やネット経由でご指導いただいて、レベルアップを行っています。

最近取り入れてよかったことです。

・麻酔をE入りにする。
一般的に末梢にE入りは禁忌ですが、美容業界では当たり前にE入りを使っているようです。長年の経験から問題ないとのこと。さっそく使ってみましたが、全く問題なし。剥離をcoldで行っても出血がないので層が分かりやすいです。

・小帯温存のデザインの改善。
細かいデザインは色々あるので、今回は割愛。数学的に補助線を引いてきれいに二等辺三角形のデザインにするといいです。私は芸術肌ではないので、感覚的ではなく数学的に決めると仕上がりが安定しました。

・縫合は6-0ナイロンで抜糸あり
もともと4-0バイクリル抜糸なしでしたが、仕上がりが違います。

・縫合時以外は助手なしでできるよう、左手を工夫す
包茎は助手を安定して用意できるオペではないので、一人+機会だしでできるようにしたら快適です。

現時点では保険で高齢な方の排尿障害例ばかりオペしているので、仕上がりを綺麗にしても私が儲かるわけではありませんが。

個人的満足度が違います!!!
なれると日帰り局所麻酔で20分ぐらいでできますよ。

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