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FF7リバース 忘らるる都でエアリスに起きたことの考察 【エンディングは風に注目してほしい】
こんにちは。
本日4月3日、ついにFF7リバースのテーマソング、『No Promises to Keep』シングルCDが発売されました。
この曲の誕生が本当に嬉しいです。
発売おめでとうございます。
CD発売を記念して……というより発売にかこつけて、本作のエアリスに対して思っていることを少し残しておこうかなと思います。
大ボリュームの本編をクリアしてから様々な考察をしていたのですが、どうせなら完結作で製作陣が描ききったものをそのまま受け止めたいという気持ちが日増しに強くなってきたため、先の展開や伏線の考察はいちど寝かせておき、リバース本編のラスト、忘らるる都でエアリスに起きた出来事の解釈だけ下書きしていたものを公開します。
この場面の考察はすでにたくさん出ていて、よく言われていますがエアリスが“刺された世界”と“刺されなかった世界”ができたという解釈を筆者もしています。
この記事はその根拠をつらつら書いていくものです。
忘らるる都の考察
忘らるる都にて、運命の壁を1人だけ越えたクラウドがセフィロスの正宗を弾くと、虹色の光に包まれた白っぽい空間が生まれました。
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このとき生まれた空間を以後は白空間と呼び、白空間でないときは筋状のライフストリームのみが漂っているので緑空間と呼びます。
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1、セフィロスが降りてきた後、白空間と緑空間では正宗が刺さっている地面の模様が違う。
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色タイルの上に刺さっている
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祭壇の白い部分に刺さっている
右側から血が流れてくる
正宗は白空間ではエアリスの左後ろに刺さっている。しかし、緑空間では柄の方角から切っ先に向かって祭壇上を血が流れていくため、原作通りにエアリスを貫いてそのまま地面に刺さっているであろうことが推測できる。
2、白空間でエアリスが倒れた後セフィロスが刀を振る。このとき、血が飛び散る一瞬だけ砂嵐が走る。おそらく緑空間の情景がクラウドに流れ込んでいることの演出。
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3、白空間でクラウドは正宗を弾いたにも関わらずエアリスを抱きかかえて涙を流すが、このとき砂嵐が何度も画面に走り、口パクで何かを喋るクラウドの顔がそのたびに挿入される。
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血が飛び散った際にも砂嵐が走っていたことを踏まえると、砂嵐が流れるとき、同時に緑空間で起きている出来事もクラウドには知覚できていると解釈できる。
エアリスが話し始めるまでエアリスが刺されてしまったかのようなリアクションをしているのはそのため。
4、白空間のエアリスが、刺されていないのに倒れる理由は推測するしかない。
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倒れた理由その1
白マテリアに注目する。髪がほどけて祭壇に落ちていく途中までは白空間だが、
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祭壇→水中と落ちていくシーンは緑空間。
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しかし、どちらの白マテリアも原作と違って緑色に光っていない。つまりエアリスの祈りが届ききっていない可能性がある。
そうすると、白空間のエアリスが倒れたのは祈る途中で力を使い果たしてしまったからだと考えられる。
エンディングで「いっぱい祈る」と言うのもこれならば意味が通ります(原作通りなら祈りは届いたはずなので意味が通らない)。
倒れた理由その2
あるいは、ゴールドソーサーでクラウドの視界が並行世界で昏睡しているクラウドの視点とつかの間重なったように、このときの白空間エアリスも緑空間の自分と感覚がリンクしたために倒れたという可能性も高い。
5、エアリスの言う「クラウド“は”だいじょうぶ」
運命の壁を越えたクラウドだけは悲しまなくてだいじょうぶという意味に捉えられる。
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6、バレット達が駆け付けてくる場面ではエアリスの手に血糊、腰の下に血溜まりがある。クラウド視点の場面では血は一滴も流れていない。
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腰下は影にも見えますが、ティファ視点でズームアップされて血溜まりだとわかります
ただし、このときティファだけには血濡れのエアリスと血に濡れていないエアリスが交互に見えている。
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ティファが血に濡れていないエアリスを見ていることは(ゴンガガでライフストリームと繋がった影響かと思われる)、生存しているエアリスがクラウドの妄想や幻覚とは言い切れないことを強調している。
7、ラストバトル後、クラウドと仲間達の視点では横たわるエアリスの体の向きが違う。
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8、そしてエンディング、仲間達のそばに現れるエアリスはタイニーブロンコの爆風に気付かず、髪や服が他のメンバーのように爆風でなびかない。
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しかし最後にクラウドと会話をしているエアリスの髪や服は、きちんと離陸時のタイニーブロンコが巻き起こす風の影響を受けている。
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前者は幽体のような状態のエアリスで、後者は生身の身体を持ったエアリスと考えることができる。
まとめ
……等々、世界線が分岐していると考察できる場面は多くあるため、エアリスが生存している世界線が生まれたのはたしかなように思われます。
しかし、現時点でのクラウドはかなり信用できない精神と視点の持ち主なので、世界線の分岐を断言できるかというと難しい部分があるのも事実です。
そこで、クラウドだけでなくティファも血に濡れていないエアリスを目にしたことが鍵になるのかなと。もっとも、現段階でティファ自身は何を見たのか理解しきれていないと思いますが。
忘らるる都~エンディングはワンカット毎に仕掛けがあるために演出が難解で、初見で一回見ただけだと世界線の分岐が起きたというより「クラウドだけにエアリスの亡霊が見えている」というふうに見えやすいです。
筆者もキャプチャーを何度も見返してやっとこの解釈に至ったので、クリアした後に悲しみのどん底からだんだん希望を見出だすという不思議な感覚を味わいました。
最後に
個人的な話、リメイクシリーズをプレイする前は絶対に忘らるる都の場面は変えてほしくなかったのですが、リメイク、リバースとプレイして「絶対にエアリスには生きていて欲しい」という気持ちになったため、次回作ではぜひ今まで冒険してきた仲間達と一緒にエアリスが生きている結末を望んでいます。
原作通りの展開には正直言ってここまできたらこだわらないですね。
アドベントチルドレンや関連小説を踏まえれば、原作通りに話が進むとエンディングから何年経ってもセフィロスとの戦いに本当の意味での決着がつきません。
そしてエアリスもライフストリームでセフィロスを警戒し続けなければならず、ずっと休まらないでしょう。
そのあたりの設定をどこまでリメイクシリーズに持ち込むのかは分かりませんが、ザ・ガーディアン誌で野村さんが語っていたようにリメイクシリーズがACに繋がるのであれば、FF7R→ACという矢印だけじゃなく、AC→FF7Rという形もありなんじゃないかなと。
ライフストリームで戦っているフィーラーたちは時間軸を超越する存在ですし、エアリスがリメイクの時には未来を知っていたことがナナキとのゴンドラデートでやっと明言されましたしね。
なんにせよ、冒頭で書いたように完結作で製作陣が描ききったものをそのまま受け止めたいという気持ちが強いので、どんな結末であってもとにかく次回作の完成が待ち遠しいです。
いや、やっぱりエアリスは生きててほしい。
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(C)SQUARE ENIX CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI