斎藤知事失職について
前回の斎藤知事に関する記事は不信任案の可決→失職の前でしたので改めて投稿します
前回の内容と重複する部分があると思いますが、ご容赦ください
【結局何がダメなの?】
斎藤知事が失職され、次の知事選に再出馬する意向が示されました。
議会の解散ではなく、失職→再出馬を選択し、直接兵庫県民の民意を問う形になります。
ここで改めて斎藤知事の疑惑について詳細は振り返りませんが、端的に言えば
①文書作成者の文書が流布された時点、つまり公益通報者保護制度を利用する前の作成者探しが不適切かどうか
②パワハラが実際にあったかどうか、どの程度のレベルだったか
③おねだり🟰金品授受があったかどうか、また、その程度が贈収賄に当たるレベルかどうか
④その他法律違反があったかどうか
⑤亡くなられた2人の死亡理由と知事の因果関係
と言ったところでしょうか。
①について言えば法律違反ではないとの結論で問題ないかと思います。
まず、匿名での通報においては保護する対象がわからないこと。
また、通報者への調査で証拠はなく、あくまで噂、伝聞での文書作成である旨を認め、複数の規律違反で処分を受け入れている。
内部通報者制度を調査後に利用している点が挙げられる。
自称専門家が法律違反だというが、現在に至るまで刑事告訴はなく、斎藤元知事も処分を受けていない。
明らかな法律違反であれば、作成者の方や遺族、県議会などが告発しているはず。
②声を荒げる、机を叩く、付箋を投げる行為は実際にあり、現代においてはパワハラと言われても仕方がない。
ただ、知事本人は当該行為については素直に謝罪し、今後は行わない旨を約束している。
③他の自治体の特産品をもらったり、知事室に飾る目的の贈答品はあり。ただし、常識的な範囲内との認識になっていて違法性は確認出来ない。
④噂話のレベルで証拠は無し、百条委員会の調査でも今のところ新たな証拠はない
⑤現在のところ証拠なし、プライバシーの観点から元県民局長のPCデータ開示もない
【道義的な責任?】
調査が始まって以来、直接的な証拠に乏しく、また辞職を迫るほどの明確な法律違反もなかった為、マスメディア、議会は斎藤知事の道義的な責任を追及し始めました。
道義的🟰モラル、品格とでも解釈すればいいのでしょうか、実際にマスメディアに聞いてみたいですが、実際に言葉では説明出来ないかもしれません。
吉村府知事、橋下徹氏などはしきりに、
『権力者である知事が直接犯人探しをするのはけしからん、道義的な責任はあるんだから辞職すべき‼️』とコメントしています。
確かに第三者機関や弁護士、警察などを介入させれば間違いなかったかもしれません、ベストな選択ではなく、斎藤知事側の悪手と言えるかもしれません。
ただ、斎藤知事側からすれば、一刻も早く作成者を探し出す必要がありました。
それは告発文書内に県職員の実名が記されていたからです。
知事や副知事は公職者です、誹謗中傷は許されませんが、プライベートも含め様々な記事を書かれます。そういう意味では好き勝手に報道される事もあるでしょう。
ただ、県職員は公務員ですが、あくまで扱いは一般人であり、何の証拠もなく犯罪者と断定され、実名を記された文書を流布されるのは、これこそ誹謗中傷、名誉毀損であり、県庁内で作成、流布されたのであれば大問題です。
この問題を放置すれば、それこそ県政が停滞してしまいます。早く解決する為に、直接自分達で探す事にしたんだと思います。
事実と経緯を見れば、最善ではなくとも辞職を要求される程のミスではないはずです、ただ世論が斎藤知事批判一色になり、維新も庇いきれず不信任案に賛成しました。
もし道義的な責任を追及するのであれば、県職員に対して県議が行ったパワハラについても辞職が求められるはずです。
あるいは、間違った報道をしたマスメディアも道義的な責任を負うべきです。
【再出馬について】
兵庫県県知事選は今のところ斎藤元彦氏のみ出馬表明を行っており、対抗馬は不明です。
知事としての実績はあるので、個人的には再選して欲しいですが、テレビや新聞のみの高齢者層からの支持は期待出来そうにありません。
ネットを中心に事実が広まれば知事再選もあり得るかと思います。
選挙期間に知事の口から詳細が語られることを期待しています。