38歳独身のわたしが公務員看護師を辞めた5つの理由
「最初に就職する病院は教育体制がしっかりしている大きい病院がいい。」
おそらく看護学生のほとんどが言われただろうそのアドバイス。
わたしも例に漏れずそのアドバイスを受け、新卒から県立病院に入職しました。
県立病院なので看護師であり公務員でもあります。
「看護師」「公務員」といえば、なりたい職業の常連。
公務員で看護師と言う肩書はそれなりに優越感に浸ることが出来たし(能力的なことは棚に上げといて)、親孝行にもなっていたのではないでしょうか。
安定した収入や福利厚生、看護師としても手厚い教育や研修を受けることが出来る。
結婚、出産をして産休・育休をとる。そして時短勤務で子育てをしながら働く。
福利厚生をすみずみまで利用している先輩たちを見て、「わたしもこうやって生きてくのだ。」と思っていました。
だけどわたしは去年「公務員看護師」を辞めました。
理由もきっかけもとてもシンプルです。
ふつうに身体がしんどい(特に夜勤がもうだめ)
仕事が楽しくない(「しんどい」「大変」が9割くらいになった)
わたしこのままでいいのか、という疑問(38歳、独身)
詰所の真ん中で意識消失をした
起立性調節障害で朝起きられなくなった
「ああ、辞めよう。」と思いました。
それまで何十回、何百回も思った(叫んだ)はずの「辞める」という言葉なのに。
この時の「辞めよう」はふわりと消えていかず、質量を持ってわたしの中に居座り続けました。
病院を辞める1年後までずっと。
とりあえず辞めることしか考えていなかったので、辞めた後の不安は数え切れないほどでした。
でも決して後ろ向きな退職ではなかったと思います。
今、すこーしも後悔していないから。
収入は半分だしパートで働く今を、とても気に入っています。
劇的に何かが変わったわけでもなければ、病院を辞めたいと思った5つの理由がすっかり解決したわけでもない。
それでもそこそこハッピーでいられるのは、自分で選択して行動したから。
中堅看護師が重い腰をあげて退職するまでの不器用な日々は、次回から書いていきます。
「辞めたい」、「辞める」と言い過ぎて自分の気持ちがわからなくなっている人、忙しくて考える暇もない人、辞めるきっかけがない人。
ぜひまた読んでもらえるとうれしいです。