【Episode0〜④】 アパートを引き払うために裁判?
50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
〜結婚時代編~
妊娠を期に夫の世田谷の実家の目の前のマンションを購入。
そのため新婚時から暮らしていたアパートをわずか10ヶ月で引き払うことになりました。
南北線沿線の多摩地区でしたので、
都会でも田舎でもないベッドタウン。
でも駅前に都銀がないという(埼玉県の中核都市に暮らしていた私には)驚きの土地でした。
梨畑が広がる中、主要幹線道路や高速インターもあるという不思議な雰囲気がありました。
住宅に関しては、地主の方が相続するたびに少しずつ建売が増えていったのだろうなぁという印象です。
そんな土地柄のせいか今から20年以上前とはいえ、平成の時代に家賃をアパート隣りにある大家さんの家に直接支払いに行っていました。
人柄的にはよく覚えていないくらい特徴がない方でしたが、忘れられないのは私達夫婦は店子にもかかわらず町内会に入ることを強要されたことです。
思えばこのあたりの流れから、引き払うさいに一悶着あることは想像の範囲内であったと思います。
入居時敷金礼金各々2ヶ月分支払ったため、入居期間10ヶ月であれば敷金の2ヶ月分はほぼ戻ってくるだろうと考えていました。
私は20代の間3箇所のアパートで賃貸契約をしていたので、それは取らぬ狸の皮算用てはないと思っています。
しかしながら敷金返還表と称して
A4用紙が1枚だけ玄関ポストに投函され、
そこには “返還金¥0”
と簡単なエクセル表で表記されているだけで何の説明もありませんでした。
“これは間違い?”そう思い目を疑うほど青天の霹靂の内容でした。
私達夫婦は煙草も吸わずペットや子供もいなかったので、ごくごく普通の生活をしていたため原状回復をすべき箇所はどこにもありません。
このことを夫に伝えましたが反応は薄く
“あぁやっぱり頼りにはできないなぁ”
と諦めの気持ちが生まれてきていました。
そのため私は一人で考え、できるだけ効果的・効率的に大家さんに敷金変換¥0には納得できない旨を伝える術を探しました。
この頃はまだスマホもなく、パソコンでさえネット接続に時間毎に料金が発生するWEB1の時代でした。Google先生の登場以前でしたから、自力での行動になります。
20代に行政書士の勉強をしていたこともあり法律的な処置は必要だなぁということだけは分かり、まずはその準備のために内容証明郵便にて敷金返還請求を大家さんにすることにしました。
次回:敷金返還のために少額訴訟を起こす