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【Episode1〜⑨】2つ下の彼が博士号を取りました、そしてそれから…

50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
~新米シングルマザー編~

妹の結婚式のあと娘と二人の生活も慣れてきて、現状認識ができるようになると急に寂しさと娘への申し訳なさに襲われ、なかなか抜け出せずにいました。
気にしないと思いなからも、
気負ってしまうことが多かった。

娘が好きなプリキュアショーに行けば、お父さんに肩車されたよそのお子さんを見て、私も負けじと娘を肩車しました。
父親じゃなくてもやれる!
プリキュアが見えてご機嫌になった娘を見て嬉しくなり、
この先何があっても他の子と同じように
してあげられることはする!

と更に頑張る決心をしました。

娘は当時プリキュアと同じくらいしまじろうが好きでした。次はしまじろうのショーへ行こうと娘と約束したところ、週末に会う約束の彼から「それなら一緒に行こう」と言ってもらえました。
そして当日、プリキュアの時のように私が頑張らなくても彼がヒョイっと娘を肩車したり抱き上げてくれました。
あぁありがたい
ずっとこのまま頼れたら…

と都合のいい未来を思い描いてしまいました

この後夏までは論文の執筆が大変ながらも、2週間に1回は娘と3人で何処かへ出かけたり家に来てくれたりして過ごしました。

やっと論文が書き終わった8月、「結果はともかく終ってスッキリした!」と言う彼と飲みに行くことになりました。
実はこの日娘は保育園のお泊り会で、再会以来初めて2人で会うことに。少し落ち着かない気持ちもありましたが、すぐに2人とお酒好きなので楽しくなり
そして彼から、
こう言われました
「博士号取れて、専任講師になれたら一緒になろう」

彼は論文を書き上げた段階で自信があったのでしょう、もちろんその後見事に博士号を取得できました。
それだけではなく、就職氷河期に大学院進学者が増え、研究の道が狭き門となるなか新潟の大学で専任講師の職も決まりました。

あれっ!
めでたしめでたし
これでシングルマザーのストーリー
終わりですか?

とんでもない
これは
終わりの始まりです



次回:さようなら、ありがとう、決心がつきました


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