【Episod2-㉙】娘に可愛い洋服を着せたい母
50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
~シングルマザー本章〜
娘が3歳の時にシングルマザーになり、
50代で再婚したため娘は一人っ子です。
もちろん二人いたら男の子の母親にもなりたかったけど、一人なら絶対に女の子が良かった私は幸せ者です。
女の子の方が洋服選びが楽しい♪
これはほとんどのお母さんが思うことじゃないかなぁ。
とりわけ私は自分の母親がデザイナー兼パタンナーだったので、洋服にまつわる母と娘の思い出がいっぱいあります。
長女の私に母はたくさんの洋服を縫ってくれました。狭めの集合住宅に足踏みの工業用ミシンがあった風景は心を一瞬で過去に戻します。
だけど私は子供の頃母の縫った洋服が嫌いでした。街で売っている既製品の服が、綺羅びやかで可愛く見えたからです。
それに比べて刺繍やワンポイントもなく、流行りの形でもない服は地味に感じました。製法や生地の良さを説明されても、見た目が可愛い皆と同じものの方が良かったのです。
駅前で売っている可愛いワンピースを見て、欲しいなぁと思うと翌日他の子が学校に着てきて、物凄く羨ましかったこともあります。
そんな母の手作り服に、10代後半くらいから感謝するようになりました。
忘れられないのは、コートを買いに行った時その年の流行りの色や形のものがほとんどで、それを素敵だと思えなくて選べませんでした。
その時母が「作ろうか?」と言ってくれて、自分の希望の色や形を伝え縫ってもらいました。
コートなので生地の良さが最大限活かされ(WOOL100)色も使った毛の色が多い分高級感がありました。
しかしワクワクした気分で仮縫いのさいに羽織ってみると、何か物足りなさを感じました。
何というか締まりがなくボヤけた印象があったのです。
そこで母に
「襟と袖口だけ黒にしたい」
と言いました。
母は“合点承知の助”
みたいな感じて
引き受けてくれました。
そして仕上がったコートは本当に
世界に一つしかない
お気に入りのコートになりました
いわゆるオーダーメードですよね
とっても贅沢
子供の頃の既製品を着たかった思い出も
全部吹っ飛んでしまうくらい嬉しかった
そんな母との関係もあり、その後も服を選ぶ際は友達ではなく母と選びに行っていました。
今はもう亡くなった母と最後に車椅子で街へ出かけた時も、
一緒に洋服を見たのを思い出します。
また涙です
そしてそのお店も今はもうない
全て記憶の中だけになっちゃった…
だけど私には娘がいます。
まだまだ可愛い洋服選び放題です。
この幸せは他のことには代えられない。
だけど当時は買ってあげるお金がなかった
いつもこの問題にぶつかるけど
解決策がありました。
古着と言うと昭和時代は敬遠されてましたが、平成ではリユースという言い方になり
抵抗感がなくなりましたよね。
それに子供服は成長に合わせて買い替えるから、お下がり相手がいない服も沢山世の中にありますしね。
娘の服を買いにいくのは、
本当に楽しかったなぁ。
選んだ服を娘に着させて
「似合う」
「可愛い」
そう言えることに幸せを感じていました。
もちろん今も成人を過ぎた娘と
洋服を見に行くのは生活の中で
大きな楽しみです。
次回:忘れられない卒園式、何故か子供達は走り回ってた
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