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【Episod2-㉒】娘の運命はピアノと繋がっていた♪


50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
~シングルマザー本章〜

娘が6歳の誕生日を迎えた2月中旬 、
ピアノはすっかり触ることもなくなり
当初から決まっていたように クローゼットの中でその存在を忘れられていました。
(電子ピアノはクローゼットの中に設置していました)

少し寂しくもありましたが、 私も フルタイムで働いている平日の夜にピアノを教えることは体力的にも きつかったので なし崩しに日々は過ぎていきました 。

しかしながら保育園 帰りに唐揚げ君を買って食べるという習慣だけは娘はやめることができず せがまれましたが 、晩ごはん前にピアノの練習をするための手段だったのです。
そのことをこんこんと言い聞かせ、
「帰ったらすぐにご飯にするから」
と言いからあげクン習慣もなくなりました。


ある日保育園からの帰宅時、玄関先でお隣の奥さんに出会い挨拶をしました。
お隣の奥さんは私より一回り上 で、
ニコニコ いつも優しく声をかけてくださる 
優しい女性でした。
そしてこのお家の玄関の表札の下には 

PianoLesson という 札がかかっていました 

そのことは以前から気がついていました。
夕方にレッスンに来ているお子さんのピアノの音をよく聴いていました。
(娘とは関係なく)ピアノのレッスンの話を少しして、長く立ち話はせず別れました。

そして自分の家に戻ろうとした瞬間 
娘がこう言ったのです 

「お母さん 私 ピアノ やりたい 」

一瞬 想像もしなかった娘の発言に耳を疑いました 
「ピアノ もう一度始めたいの ?」
そう聞くと 娘は大きく
「うん!」
とうなずきました
「そうか お隣の花木さんに
教えてもらいたいのね ?」

そう聞くとやはり “うん”と娘は答えました。

そうか その手があった 
私はこれまで自分がそうだったように、
母親が娘に教えるという以外の道を考えていませんでした。 
いや、わざと避けてきました。
なぜなら自分が教えれば 無料なところ 
月謝が発生するからです。
シングルマザーの私にとって、
ピアノの月謝を払うためには他を削らなくてはならないということになります。

それでも“やらされる”のではなく
“やりたい!”と娘が言った
この瞬間を逃したくはありません


玄関に入ろうとするお隣の花木さんに
慌てて声をかけました。

「すみません 先ほどのお話の続きなんですけれども 娘が先生にピアノを習いたいと言うので今度 具体的にお話をを伺えますか?」 

と質問しました。

いつもの私のパターンです。 
こうしようという考えが浮かぶと 間髪入れずに行動に移さずにはいられません。
そんな私にお隣の花木さんは優しく笑って 
「それじゃあ今度一度体験レッスンしてみる?」と誘ってもらえました。

体験レッスンの日時を約束し、
その日は 再びお礼を言って別れました。 

家に戻ると娘がご機嫌に久しぶりのピアノを弾き始めました。 
あーやっぱりわずか 半年でも毎日練習し続けたことは無駄じゃなかったんだなぁと実感。娘とピアノはすでに繋がりができていたのです。 
そしてその繋がりが切れてしまったことを寂しく思っていたのは母の私だけではなく、 
娘 自身も同じだったんですね。 

ピアノをまた始めようと思うと 
ワクワクした気持ちになる私と娘。 

そんな親子の繋がりがとても幸せに感じられ体験レッスンを待ち遠しく思いました。


次回:ピアノ体験レッスンにノリノリな娘♪


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