【Episod２-㊸】お母さんサンタクロースはとっても大変！(前編)

50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
~シングルマザー本章~

夏休みの間に学童クラブの広い原っぱで
自転車に乗れるようになった娘。

これまでは車はないので、どこへ行くにも私の自転車の後ろに乗って移動していました。

そんな年のクリスマスプレゼントは、
当然自転車がいいだろうと勝手に決め込み
娘の喜ぶ顔を思い浮かべニヤニヤ。

さぁここで問題です。
私と娘は仕事の時以外は常に一緒にいます。
いったいいつ自転車を買いに行けば
いいのでしょうか？

悩んだ末、近所に住む弟のお嫁さんの力を借りることにしました。
事情を話し、私が自転車を買いに行く間
娘を見ていてもらうことに。

できるだけ娘の気を私から逸らしたかったので、従兄弟妹とおばあちゃんの家でワイワイ
騒ぎ出したらこっそり抜け出す作戦です。

お母さんサンタクロース大作戦始動！

ほどなく実家を抜け出し、父の車を借りて
まず娘に気づかれないように自転車を購入するミッションを成功させました。
かねてから「水色の自転車がいい」と聞いていたので迷わず選ぶこともできました。

そしてこの次が大問題です。
車に載せた自転車を家まで持って帰りましたが、
クリスマス当日まで何処に隠せばいいのか？

庭に置いておいてはすぐ娘に見つかるし
せっかく新品の自転車を雨風にさらしたく
ありません。

悩んだあげく私はエイヤッと自転車を
２階へ持って上がりました。

普段しないようなことをすると
何故かアドレナリンが出てドキドキしてきます。
何だか気分が高揚してきて、自分は凄いことをしているという錯覚に襲われながら、
一番奥の部屋に入れました。

お恥ずかしいのですが、この一部屋はほぼ物置と化していました。
そのため娘がここへ来ることもないし、
隠すためのプラスチックケースや
90lのビニール袋があり、自転車はすっかりその姿を隠してしまいました。

あぁクリスマス当日が楽しみになってきた！

次回：お母さんサンタクロースはとっても大変！(後編)


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