53歳一人暮らし女、無職になる~久米島での出来事①~
さて、翌日からは遅めの夏休みで久米島に飛んだ。
いつもはひとり旅だが、今回は那覇に住んでいる女友だちと前半は一緒。
彼女と会うのは1年ぶりで、今回のことも含めてお互い話が尽きない。
私がひとり旅が好きな理由は、その土地に住む人や旅人と、行く先々でなんとも忘れられない出会いがあるから。
ひとつひとつが私の宝物になっている。
2日目はバスで奥武島へ。青々とした景色を眺めクラフトビールを飲んでいると、ひとりの女性と出くわした。確か、行きの船で一緒だったな。
思わず「よかったら一緒に飲みませんか?」と声をかけると、「うれしい!ぜひ!」と弾んだ声で応えてくれた。
3人で乾杯し、簡単な自己紹介を始めてからまあおしゃべりが止まらない。
とても還暦には見えないフレッシュな容姿、内面から溢れ出る柔らかいパワーは気分晴れやかにさせてくれる。
どちらかともなく夜も一緒に、と約束して解散した後も、友だちと彼女の余韻に浸っていた。