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独立開業するならフリーランス美容師よりも雇用契約をすすめる税理士的な視点

こんにちは!月1冊から2冊の読書を心掛ける税理士けんじです。

さて、どの業界でも人手不足ですが、美容業界も同じです。

僕の取引先でも、求人を出しても来ないし、来てもなかなか条件に合う人がいないようです。

そして時代なのか、雇用契約よりも業務委託契約いわゆるフリーランスの美容師が増えてきました。

フリーランス美容師のメリット

フリーランス美容師(以下FH)のメリットは、何と言っても収入が自分の実力で増えることです。

固定客が付かないと収入が伸びない怖さもありますが、

人手不足を理由にサロンが集客をするから来てほしい。というところもあります。

美容師の年齢層が低いためか、手取りの多さを重視し、雇用契約の安定性よりも、FHを選ぶ美容師さんが増えてきたように感じます。

フリーランス美容師のデメリット

FHのデメリットは、自分で確定申告して、自分で税金や年金・健康保険料を支払うことです。

お給料であれば、基本的にお給料から天引きした後の手取りがそのまま収入となりますが、

FHは、自分で帳簿を作成し確定申告するため数字に強い必要があり、
納付も自分でするため資金管理能力が必要です。

サロンオーナーから見たフリーランス美容師

オーナーからすると、店舗経営するうえで、FHの存在は難しいところです。

少人数・安定性重視のオーナーは、FHより雇用契約を重視します。
なぜなら、雇用のほうが定着率が高く、仲間意識も高くなりますから。

逆にドライな考え方のオーナーは、雇用契約よりもFHを重視します。
高単価でもFHを募集し、売上を伸ばし、次の店舗展開を常に視野に入れています。

今は、FHを希望する美容師が増えたため、サロンでも業務委託契約で求人を出すケースが増えてきたように感じます。

税理士から見たフリーランス美容師

税理士から見たFHについてですが、税金・社会保険料という視点から雇用契約よりもお得です。

毎月の給料を確保するよりも、売上に対する歩合報酬を支払う方がリスクがありません。

税金や年金・健康保険料の会社負担がなく、計算もいらないので事務処理も簡単です。

さらに、消費税はFHへの報酬は課税取引のため、消費税の節税効果もあります。

独立開業を視野にれているフリーランス美容師さんへ

将来的に、独立して自分の店を開業したいのであれば、FHよりも雇用契約をおすすめします。

開業資金の融資には、過去2~3年の所得と自己資金・職歴が重視されます。

お給料だと額面金額が、そのまま所得となりますが、
FHだと、売上から経費を引いた後の金額が所得となるため、給料よりも低くなりがちです。

自己資金も、先程言った通り、FHは資金管理が難しく貯蓄しづらいため、給料制のほうが計画的な貯蓄(NISA投資など)が可能です。

さらに職歴も、転々とサロンを渡り歩くよりも、大きな店舗で支店長クラスまで出世する方が評価されます。

つまり、開業を目指すのであれば、目先の手取りの多さよりも、手取りが減っても、安定した努力のほうが評価されるようです。

開業を目指すFHの美容師さんは、この記事を参考にがんばってください。

美容系の税金記増を増やす予定なので、興味のある方はフォロー・スキをよろしくお願いします(^^)

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けんじ
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