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トレンドは優しさ系?~人間横丁について思うこと~

昭和世代のアラフォーの自分は普段から、永野や鬼越の動画を見てゲラゲラ笑っている。昔の感覚のままなのか、人に対して毒を吐き見下したようなかんじの笑いが面白いと刷り込まれてしまったようだ。

そんな中でたまたま見かけたある芸人さんの宣材写真に目が留まった。
その二人は男女コンビなのだが、その仲の良さそうな雰囲気にどこか違和感を持ったからだった。プロフィールには「人間横丁」と書いてあった。
気になってネタの動画を見てみたのだが、正直に言うと何か気持ち悪かった。
普通男女コンビというのは、誤解を受けないように敢えてそっけない態度を取ったり相方の男性を「お前」と呼んだり、男性側も「てめー」などと言ったりしている。
これはあくまでビジネスとしてであり、決して二人の間に恋愛感情などはありませんよというアピールなのだと思う。
しかし、この人間横丁のネタではコントの中で手を繋ぎむしろ仲良さそうにデートネタを堂々としていた。その楽しそうな姿に、強烈な違和感を覚えたのだった。
この違和感が何なのかを自分なりに考えてみると、もしかしたらこれまでなかった新しい笑いが生まれつつあるのかなと感じたからではないかと思う。
もしくは未だに毒舌や悪口で笑っている人に対して「もうそれ古いですよ」「今の若者は笑ってないですよ」と言っているようにも思えた。

仲良く手を繋ぎ、嬉々としてデートネタをする二人を見守っているお客さん達はとても平和な世界に見えた。誰も傷つけない、誰にも悪意がない笑い。
これが今の笑いのトレンドなのかなと。

そう思うと人間横丁の存在は、昭和世代への強烈なアンチテーゼになっているのかもしれない。
もう悪口では笑ってないですよ、これからは全員が微笑むような優しい笑いを望んでますよ。
二人の笑顔からはそんなメッセージが感じ取れた。

これからは優しさ系?
いつか人間横丁の時代が来るのかもしれない。

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