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ママタルトが最下位だった理由

ママタルトが最下位だった理由を自分なりに考えてみたいと思います。

事前の三連単予想は一位に令和ロマン二位にバッテリィズとしていて、三位がママタルトだった。
令和ロマンとバッテリィズは予想通りのウケで、そこまでは想定通りの展開だった。
誤算だったのは三位予想のママタルトがあまりウケず、点数も伸びなかったことだ。

M-1というのは準決勝まではお笑いコア層が集まり、比較的マニアックなものも受け入れられる。
しかし、ここから難しいのは、決勝戦はどちらかといえばライト層向けの戦いになるという点である。テレビ番組である以上大衆ウケは必要になってくる。
そこで、190kgの巨漢というキャラはテレビ映えするのではないかという読みだった。
しかし蓋を開けてみると、点数は伸びず最下位という結果に終わってしまった。

ママタルトはすでにそこそこバラエティ番組などに出るようになり、漫才師というよりタレントさんというイメージがついていたかもしれない。
芸能人やタレントというイメージがついてしまうと、漫才の中身をちゃんと見てもらえないという弊害が起こる。
すでにテレビの露出が多いコロチキ、EXIT、四千頭身などが予選で
奮わないという現象に似ている。
いつだったかM-1でなかなか勝ち上がれないコロチキ西野が悩みを吐露していた。
「何をやってもナダルとしてしか見てもらえないんです。」

漫才はネタを通じて色んな役を演じたり、フィクションの話を本当のように話したりする話芸。
なのにコンビニの店長やっても、お医者さんになっても
ナダルが何かやってるとみられてしまう。
ナダルが店長役で「いらっしゃいませ〜」と言ったらそこで笑いが起きてしまうらしいのだ。
フリの部分で笑うのは、お客さんがネタの世界に入り込んでいないといえるだろう。

思ったほど点数が伸びなかったヤーレンズも同様の現象が起きた様に思う。
去年の活躍でメディアに引っ張りだこだったヤーレンズは漫才師というより、タレントさんになっていた。初見で見た時はあれほど自然だった楢原のキャラは、今年のおにぎり屋さんでは楢原にしか見えなかった。
これも露出が増えた弊害だと思う。

キャラがはっきりしているママタルトは売れるだろう。
ただ、漫才で勝ち上がるのは厳しくなったかもしれない。それはそれで悪いことではない。
M-1で最下位だった千鳥が今や売れっ子になったように。

ママタルトが最下位になった理由を自分なりに考えてみました。

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