高松市美術館(イカがぞわわわ……!)
私は鶏犬なるぶっきゃん(文化人用語)なので、聖夜に悪口を言うのは、やめておきます。書こう書こうと思いつつ後回しにしてた内容にしませうか。高松市にある美術館とそれにまつわる思い出。この美術館にはイカがいる。鉄板を数枚、ビスでまとめたヤツで、下の方にスリットが入っていて、微妙に歪められている。2つ入ったビスが目のようで、直立したイカみたいな彫刻だ。そいつがやや傾斜した土台の坂の上の方で、土台からややはみ出し気味に置かれている。イカがぞわわわ……、と直立歩行で歩いて行って、板から今まさに出ようとしている瞬間のようだ。動きがある彫刻だし、可愛い。
この美術館には長らく行ってないが、イカは常設展示というか、スロープの曲がり角にあるから、今もそこにいるはずだ。ここに行く時は、まずイカのことを思い出す。あいつ、元気かな?
高校の時、美術部だった。2年の新入生歓迎の催し物のときは、私はゴミ袋でシュールくんの被り物を作って、ステージで変な動きをした。
夏休みに高松市美術館で、高校生を集めて『なんか』があった。先輩のときはヌードデッサンだったが、私のときは版画だった。浮世絵に興味があったので、大変有意義な催しだった。しかし、浮世絵を刷るのって、大変なんだね。
そのとき、ムンクの展示をしていたので、タダで見せてくれた。それも凄く良かった。
まさか、その数年後、自分が『叫び』みたいな目に遭うとは、思いもしなかった。
美術の先生は『シゲチー』という人で、変な人だった。フルネームを書けば、知ってる人もいるかも知れない。一応、画家だ。
あるとき、私がモリオカとふざけて、シゲチーのロッカーを開けてのぞいたことがあった。扉に「このロッカーをのぞいた者は呪われる」と、書いてあった。なんだ?
モリオカが「うわっ」と、言って逃げた。私が追うと「戻って見ろ」と、キレる。
私がもう一回ロッカーを開けると、中に牛の生首の写真があった。モチーフにする牛の頭蓋骨を作るために、シゲチーがもらった牛の首を撮影したらしい。
私、そういうの、平気だからさ。
しかし、あの頭骨はシゲチーのお手製だったのか。美術教師って、大変なのね。生物の先生も大変だけど。シゲチーは変な人だからな。
どうやって作ったのかな? 埋めたのかな?
これ、イブに相応しい話題か?
今日は弟がケーキくれたので、食べました。