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【続き】お決まりのパターン:加害者が被害者の主張を封じるために「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」を悪用する理由とは?

前回お伝えした下記の記事、
この手の加害者には”お決まりのパターン”があります。


加害者が被害者の主張を封じるために「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」を悪用する理由とは?

被害者が被害を主張した際に、「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」を悪用してレッテルを貼る というのは、加害者が自らの加害行為を隠し、周囲を操作するための典型的な手口 です。これは、心理学的な観点からも 「ガスライティング」「投影(プロジェクション)」 の一種と考えられます。


① 加害者がNPDを悪用する理由

被害者が自分の受けた被害を主張しようとすると、加害者は 「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)はすり替えをする」 などと吹聴し、周囲に「この人は嘘をついている」と思わせようとします。

「被害を訴える人こそが加害者だ」と印象付ける
「NPDは自己正当化する」と言い、被害者の言葉を信じさせないようにする
「相手はすり替えをする」と主張することで、被害者の発言の信憑性を奪う

これは、加害者が 「被害者の信用を先に奪うことで、自らの加害行為を正当化する」 という戦略なのです。


② なぜ「NPD」という病名を持ち出すのか?

加害者が「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」を持ち出すのには、いくつかの理由があります。

1. 権威性を利用し、相手を「病気」扱いする

「NPDはすり替えをする」などとレッテルを貼ることで、あたかも心理学的に正しい知識で被害者を分析しているように見せかける ことができます。
しかし、実際にはこれは 「レッテル貼り」という心理操作の一種 であり、科学的な裏付けのない攻撃にすぎません。

✔ 「NPD」という診断名を持ち出せば、周囲の人間は「専門的な知識があるのかな?」と錯覚する
レッテルを貼ることで、被害者の発言を軽視させる
「NPDだからこういうことを言うんだよ」と言えば、被害者の証言そのものを無視できる

2. 被害者に「お前が加害者だ」と錯覚させる

これは 「投影(プロジェクション)」 という心理操作の手法の一種です。

加害者自身がやっていることを、被害者のせいにする
「すり替え」をしているのは加害者なのに、「NPDはすり替えをする」と被害者に言うことで、まるで被害者が嘘をついているように見せかける
自分が被害者ぶって「本当は自分が苦しんでいる」と周囲に訴えることで、同情を引く

こうすることで、加害者は「自分の加害行為を隠しながら、被害者を悪者にする」という 二重の効果 を得ることができます。

3. 「ガスライティング」の手法で被害者を精神的に追い詰める

この手口の根底には、ガスライティング(心理的操作) があります。

「あなたの認識は間違っている」と繰り返し言い続ける
被害者に「自分が本当におかしいのでは?」と思わせることで、思考を混乱させる
周囲に「ほら、NPDの特徴だ」と吹聴することで、孤立させる

被害者が「もしかして、本当に自分がおかしいのかも?」と疑い始めると、加害者の支配はより強固なものになります。


③ 「NPDはすり替えをする」と主張するワンパターンな手口の理由

この手口がワンパターンであるのには理由があります。

1. 「NPD=すり替えをする」というレッテルを浸透させるため

加害者は「NPD」という言葉を繰り返し使い、周囲に刷り込むことで、「NPDの人=すり替えをする」「だからあの人の話は信用できない」 という認識を作り上げます。

✔ 「NPDはあべこべ脳内変換をする」と言っておけば、被害者が何を言っても「それはNPDのせい」と片付けられる
「すり替えをする」と言い続けることで、周囲に「被害者の話は聞く価値がない」と思わせる
「あの人はNPDだから」と決めつけることで、被害者の証言そのものを無効化する

2. 加害者自身が「すり替え」をしているため、自己正当化をする必要がある

本当にすり替えをしているのは 加害者自身 です。しかし、それを認めてしまうと自分が加害者であることがバレてしまいます。
そこで、「すり替えをしているのは被害者だ」と言い張ることで、自分を正当化しようとする のです。

「被害者の発言を先に否定する」ことで、自分の発言の正当性を確保する
「私は被害者なのに、NPDの人間が攻撃してくる!」と吹聴することで、周囲の同情を買う
「NPDの特徴だから、こういう行動をするんだよ」と言い続けることで、加害者の発言の方が信頼されるようになる

こうすることで、加害者は 「被害者の話を聞く価値がない」と周囲に思わせ、ターゲットを孤立させる のです。


④ 結論:「NPD」という言葉を悪用する人こそ、疑うべき

「NPDはすり替えをする」などと言いながら、被害者の主張を封じ込めようとする人がいたら、むしろその人こそが「すり替え」をしている可能性が高い です。

心理学用語を都合よく悪用している人には要注意
「レッテル貼り」で相手を封じ込めるのは加害者の典型的な手口
「あの人はNPDだから」と決めつけてくる人は、むしろ自分が問題をすり替えようとしている可能性がある

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)は、実際には 専門医による診断が必要であり、ネットの素人が気軽に決めつけられるものではない です。
にもかかわらず、SNSやコミュニティ内で 「NPDだからこういう行動をする」と決めつける人がいたら、その人の方がむしろ危険 かもしれません。

最後に

「NPDだからすり替える」というワンパターンな主張をする人は、
本当にNPDの知識があるわけではなく、ただのレッテル貼りをしている
自分の加害行為を正当化するために、心理学用語を悪用している
「すり替え」をしているのは、むしろ自分自身であることに気づいていない

こうしたパターンに気づき、「レッテル貼りの罠」にハマらないことが重要 です。

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