転職とやりがい

会社の先輩が転職されることになりました。
会社が新体制になることになり、中堅社員の退職はもはや珍しくはないんですが、歳の近い先輩がいなくなるっていうのはやっぱりちょっと寂しいですね。

そこで前に［推し］が話していた退職についてちょっと思うところがあったので、話そうかなぁと思います。

以前、ラジオで［推し］が
「自分のやりたくない仕事を惰性で続けるより、自分のやりたいことをやったほうが良い人生なんじゃないか」
みたいなことを言ってたんですね。
私それに対して最初え？って思ったんです。
人によって価値観って違うから仕事において何を重視するかって人それぞれ違うじゃないですか。［推し］の言うようにやりがいを重視する人もいれば、家族を養うためにお金を重視する人もいて、あるいは親の介護のために勤務時間とか働く場所を重視する人がいて、あるいは家業を継いで伝統を守ることを重視するひともいるじゃないですか、そのどれも別に間違いじゃないと思うんですよ。それは事情とか信念が絶対違うから。それぞれ。
だからなんで自分のしたいことを最優先にはしない、という選択をした人に対してそんなに強く言えるんだろうって。ちょっとそこは疑問に思ってたんです。


でも［推し］の曲の歌詞を読み込んでみると、やっぱり［推し］の人間性が見えてくるんですよ。

多分その人は内に秘めた思いをずっと抱えて、それをうまく表に出せなくて、幼少期に友達ができづらかったり、恋人できづらかったりしてた人だと思うんですよ。（普通に失礼です。すみません。）
その人が1回社会に出て辛い仕事を経験したけど、それを自分の手で断ち切って、今、自分のやりたい音楽やってるんです。
でもそれもやっぱりもう並大抵ではない覚悟とか努力を持ってやっていることなんです。
［推し］の姿とか音楽はどちらかと言うとマジョリティーが支持するものでは無いから、いろいろ偏見とか受けながらも、自分の手で自分の生き方を切り拓いて、見出してるんですよ。

そして今、彼は自分にとって最適な人生を選ぶことができたんだって、誇りに思ってるんじゃないかな。だからこその、「やりたくない仕事を自分に言い訳をして続けるより、本当にやりたいことをした方が良い人生になる」発言だったんじゃないかな。

それを感じれたときに何かすごく嬉しかったんですよねぇ。私もやっぱり内に込めがちなところがあるから、私の好きになった人がそういう特大の勇気を出して自分のやりたいことやったっていうのは、すごく似たような性格をしてる人間からしたらかっこいいなって思うし、そういう人を好きになれてよかったなって感じるんです。

まぁ、退職すること自体は、確実に自分の人生を大事にする上で良いことだと思うんで、私も今の会社に固執せずにやりたいことを見つけられたらいいなと思います。