モラハラ彼氏から逃げるまでの1140日―愛―
彼とは4年前に職場で知り合いました。
初めの印象はコミュニケーション能力が高く、誰とでも仲良くなれるひと。
そして少しメンヘラ気質。
彼のほうからアプローチを受けて会社には内緒でお付き合いが始まりました。
最初は周りに言いたがっていた彼も次第に知られることを恐れるようになりました。
理由は私と付き合っていることが彼の”弱み”になるから。
モラハラ男は見栄と外面の良さで表面は固められている生き物。
喧嘩や言い合いをするたびに彼は怒鳴り、LINEやメッセージの嵐。
しまいには「どうせこのことを会社の上司や社員に言いふらすんだろ」と言っていた。
私には散々公私混同するなと言っていたのにまったく納得のいく言葉ではなかったけど、後々これは私に”そうさせない”ようにする支配の言葉だとわかった。
Audrey Hepburn
愛を探すことは本当はとても簡単なこと
誰かに抱きしめてもらう、愛の言葉を囁いてもらう
そんなことはしょっちゅうあることではないけれど
よーく探してみれば当たり前の毎日の生活の中にこそ、愛はたくさん溢れている
喜びやときめきを感じた心の中、
温かい思いやりとちょっとした心配りの中に。
身近な人だけではなく、どこかの誰か、書物に記された美しい言葉の中、
見知らぬ人たちが物やサービスに込めた温かい思いの中
美しい自然や可愛い動物たちの中
心地よい風や空気、日差しや雨粒の中
あなたの周りに存在しているささやかな音や香りの中に。
いまこの瞬間にもあなたには数えきれないくらいのたくさんの愛が降り注いでいる。
宝石のような愛のかけらのひとつひとつを拾い上げていくうちに
あなたの愛の器は満たされていき、自然と周りにも愛を溢れさせることができる。
私は彼から逃げて帰ってきた直後からたくさんのひとに会いました
会いたくて会いたくてたまらなかったひとたちに会いに行きました
地方にいるときに何度も連絡をしそうになった家族や友達、信頼しているひとたちに。
連絡してしまうともうそこには居られなさそうで張っていたものが切れてしまいそうで連絡ができなかった。
でもいま思えばもっと早く連絡をして甘えればよかった。
自分の大切なひとたちは自分が思っている以上に自分を大切に想ってくれていた。
そんなひとたちを巻き込みたくないと当時は思っていたけど
すべてを話した後にまた、地方に行く前の私の様子がおかしかったこと、元気がなかったこと、うっすら気付いていたのに聞いてあげられなかったと後悔させてしまった。
苑田さんも私に無償の優しさを向けて
自分の時間を遣って私に協力してくれていた
私の話をずっと聞いてくれていた
他にも自分にはなんのメリットもなくても彼とのことを心配してくたひと
話を聞いてくれたひと
それが好奇心からであったも聞いてくれて助言をしてくれたことは事実で
私の心を心配してくれたひとは私の周りにたくさんいた
私はこんなにたくさんのひとから愛をもらっていたのに気付けなかった。