【UI.UXの歴史:vol.1】 UIとUXの歴史を調べようと思ったら、コンピュータの発明まで遡らされた件について。
どうも!
MoQupの原田です。
日本のUXの書籍を読んでみると、手法やプロセスは書かれていても、あまり歴史についての記載が少ないなーと思っていたので、この機会に少しづつ調べてみる事にしました。
Chat GPT先生の力も借りつつ、主要なマイルストーンをUI、UXの目線を入れつつ追ってみようと思います。
今日は1940年~1950年の主要なマイルストーンをご紹介します。
UXの起こりはいつから?
この辺りは諸説あるのでしょうが、一旦はコンピュータの誕生という所にピンを打たせていただきます。
主には、コンピューターとインターネットの普及とともに発展を始めてきた概念で、始まりは1940年代-1950年代に起こったヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)が始まりと言われているようです。
時は1941年、世界は第二次世界大戦の真っただ中、ENIACと呼ばれる最初のコンピュータがお披露目となりました(1941年6月の独ソ戦争直後)。
ここで(おそらく)初めてユーザーとコンピュータの間でのインタラクションが誕生しました。
当初は使うたびに真空管が数本が壊れ、修理には毎回30分ほどかかっていたそうです。1950年中期までENIACは使われていたそうですが、特殊な高信頼真空管が使えるようになったのは1948年の事でした。
それまでは触るものすべてが割れていくファンキーな機械だったようですね。
調べてみると、初めてのリモートデスクトップも誕生していた模様。
この頃の原理や原則が50年以上発展し続けているのはなんだか感慨深いですね。
コンピュータ系の話、聞いてると当時の人たちが試行錯誤しつつ大規模な実験をおこなっていて、聞いててワクワクしますよね。
爆発なんて日常茶飯事だったのかもしれません。
当時のUIとコンピュータの使用におけるUX
最初のユーザーインターフェースは、人が紙にパンチ(穴をあけた)したプログラム用紙を読み込ませて計算を行うものだったようです。
ただ、ENIACは複雑なプログラムも組むことができ、ループ、分岐、サブルーチンなどの現在のプログラミングでも使われる概念は一通り使えたようです。
実際にENIACを使う体験を文字にすると、、、
・プログラミングは複雑な作業で、通常1週間ほどかかる
・紙上でプログラムを作成
・パッチパネルでスイッチ群やケーブルの配線を変更
・プログラムをENIACに設定(それに数日かかる)
・そして設定ミスがないかを検証
・デバッグするのに、ENIACの「シングルステップ」動作機能を活用する。
とかなり煩雑でした。
かなり高価な機械だったこともあり、操作する側は最新の注意を払ってコンピュータを使用していたようです。
当時は戦時下という事もあって、男性は戦地へいく事が多く女性のプログラマが数人がかりで作業をしており、この頃のプログラマは女性がかなり多かったみたいです。
今と比較すると、UIやUXにはほとんど重きを置かれず、実用性のみを探求して作られている無骨なものだったんですね。ほぼプロトタイプの状態で運用されていたんじゃないでしょうか。
この光景、どこかで見た事あるなーと思ったら、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」に出てきたコンピュータでしたね。実際にに使っている様子(本物ではないと思いますが)も見れるので、興味があれば是非。
1940年代はコンピュータの理論や、ENIACの他にもコンピュータの基礎研究はされていましたが、実際に使われたものはENIACと他数台だったようです。
次回は1950年~1960年代の話をさせてもらいますね。
1950年代はトランジスタコンピュータの性能が格段にあがり、第2世代と呼ばれるコンピュータが開発され急速にDX(といえるような変化ではないでしょうが)化が普及します。「言語の発明」や「モニタ(初期のOS)」が開発されて搭載されたという事で、UIにもUXにも大きな変化を与えてきたので、そのあたりに興味があれば次回も是非。
まとめ
ほぼコンピュータの説明になりましたねw
当時はUIやUXに対してというよりも、戦争のための弾道計算や暗号解読が主な使い方だったため、耐久性や実用性重視のものになるのも当然ですよね。
歴史を追っていくのも面白いもので、今のUXに対する考え方も少しずつ変わっていきそうに感じています。
また次の記事でお会いしましょう!
皆様の良きデザインライフを!!