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食物アレルギーの話

昔は花粉症とネコアレルギーだけで、特に生活で苦労はなかった。
食べるのが大好きで、ほとんど好き嫌いもなく食べたいものは何でも食べられた。

学生時代にスムージーが流行って、毎朝りんごとアボカドを使って自作したスムージーを飲んでいた。
半年くらい飲み続けて、ある日突然喉が痒くなった。
それからはずっとりんごとアボカドを食べると喉が痒い。
どうやら長期間にわたる食べ過ぎも良くないらしい。
それくらいの認識だった。

去年くらいからよく分からないタイミングで食後に腹痛を起こすようになった。
酷い時には半日近く痛いままで、ほったらかして夜眠ると朝には何事も無かったかのように治まっている。
吐き戻す時もあり、大体消化が全くされていない。
おそらく食べ物がなにか合わないのだろうと思い、記録していくと、魚介類の一部が合わないらしい。
甲殻類とマグロ。
なんと。
あんなに美味しいのに。
お寿司屋さんに言ったら何を食べろというのだ。
これにはかなり落ち込んだが、私には青魚と魚卵がついている。
まだ悲しむには早い。
期待通り、ほかのものは普通に食べることが出来た。

好き嫌いなく、寧ろ全て好きだからこそ、歳をとるにつれて食べられないものができた時に悲しくなる。
以前やっていた仕事で重度の食物アレルギーのあるお子さんに会ったことがあるが、本人も親御さんも相当悩んでいた。
食べられない、触れられないってとても辛いことだと思う。
当時は気をつけなければ、配慮せねば、と思い必死だったけれど、ジワジワとその辛さも今になってわかるような気がする。
私は間違えて食べても痒かったりお腹が痛いだけだけど、それが命に関わるとなればもっともっと神経を使うだろう。
食べられることにありがたみを感じながら食事をとりたい。

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