Legal Tech Japan Tour in 大阪 @billage OSAKA 2019年4月19日
Legal Tech Japan Tour in 大阪 @billage OSAKA
2019年4月19日
弁護士ドットコム社主催のリーガルテックのイベント。
関連情報やサービスの紹介とディスカッション。
その参加メモ。
Legal Tech Japan Tour in 大阪 4月19日(金)開催
https://www.cloudsign.jp/media/20190314-ltjtinosaka/
主催者によるレポートはこちら
橋詰氏 (弁護士ドットコム株式会社)
リーガルテックのスタートアップは900社以上ある。マーケットは広がっている。
日本に対してUSは10年先行している。
・LegalGeex
AIは人力より早くより正確。
vsベテラン弁護士20人 所要時間92min>26sec 正答率85%>94%
・Seal
契約条項を分析し条文に分解。
既存の条文との差分をとる。
・Docusign
数千万通の契約書を持っている(学習用のデータが潤沢)
・HOTdocs
20年以上前(?)からの老舗、Wordがベース。
個別の契約書からパラメータを設定しフォームを作る。
・AVVOKA
契約のオンライン作業サービス、googledocsのように相手方と同時に使うもの。
項目ごとにAccept/notを選ぶ。結果として双方に交渉履歴を残すことができる。
・CLAUSE
スマートコンタクトのプラットフォーム、自然言語を人工言語に翻訳する。
すでに実用化している。
実施時のシミュレーション機能もある(e.g.物品輸送契約における瑕疵のリアルタイム算定)。
早川氏 (株式会社Hubble)
・Hubble
契約書、法律文書のGitHub版。
Wordを編集するとそのバージョンが反映される。
杉野氏 (株式会社サンプルテキスト)
・ Legal Script
法的書類の作成支援、会社設立用。
定款、登記申請書等を扱う。
ディスカッション
橋詰氏
すべての契約は利用規約になる。
今後リーガルテックによって法務が変化していく。
ペーパーレス>アシスタントレス>弁護士・法務・公証人レス
早川氏
マネーフォワードが普及しても税理士は生き残っている。
人が必要な部分はある。
橘氏(弁護士ドットコム株式会社)
雑用が減って法務の黄金時代が来るのでは。
(話者不詳)
日本でもプレイヤーが現れ始めている、資金調達できている。
Ai-con(https://ai-con.lawyer/) 2.5億yen
LegalForce(https://www.legalforce.co.jp/) 5億yen
Clauseのような、条文を分析し機械が扱えるようコード化するツールは欲しいと思っていたものなので、どのように動作するのかや、コードの体系に関心があります。
コードをコード化するツールと捉えても面白い。
輸送用コンテナに加速度センサをつけて輸送物の損傷の推測を、リアルタイム処理し契約書上で表現する、という話は特に興味深かった。
USでは日本に対して10年先行し、実利用されているとのこと。
リーガルテックのサービスを実務で導入する、ユーザーが受け入れるには、技術的・文化的な障壁があると考えられるますが(e.g.法務関係者によるGitHub導入)、USではどのように導入されてきたのだろう(文化の翻訳がなされてきたのだろう)。
あるいは、トップダウンで変えてしまったのだろうか。
今後、(Hubbleも含め)障壁を下げるアプローチがなされて行くだろうけれど、先行事例として知っておきたい。
今回の参加者は、法務関係者が多かった印象(テック系はほぼいない?)。
リーガルテックのサービスベンダによるイベントなので当然かもしれないですが、
今後は、他分野のサービスベンダとまでは行かなくとも、法務だけでなく、社内(所内)情シ担当などが、こうしたイベントに関心を持つようになるかがポイントなのかもしれません。
文書の共同開発やシェアについて関心があるかについて、早川氏が挙手を求めた場面があったのだけれど、あがった手はごく僅かでした。
このあたりで、文化の伝播(変容)がおきれば、(リーガルデザインと同様に)大きく状況が変化するではと思います。
イベント担当者さま、お忙しいかと思いますが、資料の送付をお待ちしております!
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