インカ・ショニバレ展 @福岡市美術館
福岡市美術館のリニューアルオープン展で、ナイジェリア出身でUKベースのアーティスト、インカ・ショニバレによる展覧会。
"インドネシアのバティック(ろうけつ染め)をもとにヨーロッパで製造され、アフリカに根付いた" とされるカラフルな "アフリカンプリント" を扱う作品を中心に展開される。
UKとナイジェリアの非対称的な関係、その歴史について作家が着目していることを初期作品から追える構成になっているのだけれど*1、
インドネシア- インド - オランダ - アフリカに渡る、テキスタイル(バティック - アフリカンプリント)*2*3を通じた文化の伝播と変容の物語としてみてもとても面白い。
一貫したメディア(テクスタイル)と作品の完成度を通じた作品群。
伝搬と変容とそれをもたらす(相互的な関係にある)人々の流れや歴史、社会的な構造の存在について、改めて認識させられる展示としても楽しめるのでは。
新作もありました、 この作品のみ撮影可 (桜を放つ女性 2019)
本展の(熱い)レビューは、gohey氏によるこちらがオススメ。"この展覧会を「ハイブリッド(混交)賛歌」として鑑賞した"とのこと。福岡市美術館 「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」https://note.mu/goheymiyoshi/n/n49da16186df3
*1 現代美術(Contemporary art)としてストレートで、その意義を再確認できるのでは
*2 担当の正路氏はこれまでにテクスタイルに関する展示を手がけられている更紗の時代, 2014 http://agesofsarasa.com/
*3 ザンビアで購入した"アフリカンプリント"、シンガポールで立ち寄ったバティック屋さんの写真を捜索中、見つかったら追記します
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