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緑雨手文庫

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2018年10月9日-15日 恵文社一乗寺店ギャラリーアンフェール 「緑雨手文庫」WEB版です 詩人の綴った詩は 描けば そのあじわいを濃ゆくまし いくつかの絵となりま…
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#詩

佐佐木信綱 短歌

ぽっかりと月のぼる時 森の家のさびしき顔は 戸を閉ざしける              佐佐木信綱 作者は かわいらしい唱歌「夏は来ぬ」の作詞でも知られます「卯(う)の花(はな)(ウツギの花)の 匂う垣根に   時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ」アニメのように情景がクッキリとうかぶような歌を詠む歌人です月夜の廃屋寂しい情景ですが あじわいには ほがらかなものが混ざる気がしてなりません うしなわれた生活が家屋だけをのこし 暮らしの気配はかつての

「注文の多い料理店『序』』宮沢賢治より

ある時 ふかく味わう読書がしたいと 心にわいて なかでも詩によりそい 歩んでみたいと 思うようになりました。詩は暗唱がしやすく すぐにその世界をたちあげやすい そこがいい。濃くあじわうためには すこし噛みごたえがあるものも またいい。古語のように すこし意味がおぼつかなくても 音がうつくしいものは多く 読まれることを待つ詩が ひろがる景色を目にしました本棚をひらきなおし ひとり 愉悦の読書をはじめましたが ときどき 読んでいると浮かぶ色彩がありますたとえば『注文の多い料理