【子育て記録】240901 1歳半 美術館デビュー(早かった)

今日は家族で美術館に出かけた。

子供の話
基本的に絵に触るなどの禁止事項をしない範囲(柵の外側)では歩かせ、柵を超えそうな動きをみせたら引き剥がすようにしていた。
身長が低くて展示物の高さが合わないこともあったのかも知れないが、画面が大きい作品ほど比較的視線を注ぎ、画面が小さい作品についてはどんなに優れた作品(大人が目を留めた作品)であっても興味を示してくれなかった。
さすがに1歳半の子に大人と同じような楽しみ方をしろとも言えないが、なまじ今日の展示内容が良かっただけに残念な気持ちも残った。デビューが早すぎたようだね。今後も何回か連れて行ってみたい。

展示の話
子育て日記なのでこっちの話を書くつもりはなかったんだけど、展示の内容が良かったので書くことにする。今日見に行ったのは
自然、生命、平和 ―私たちは見つめられている― 吉田遠志(よしだとおし)展
というものであった。
序盤は父の方針により写実性の高い絵を、父が亡くなった中期以降は抽象画とシフトしていったとのこと。しかし驚かされたのはどの時代の作品も絵としての美しさを持っていること。抽象画の時期でもおしゃれな図形と色使いで、鑑賞者に“訳の分からない絵”という印象を持たせない。自分はロストテクノロジーのようなものを想起した。
もう一つ驚いたのは、動物を題材にした作品で“動き”を強く感じたことだ。特に鷹(鷲?)の画は、周囲の空気の渦巻いた感じが画面に緊張感を与えており、おそらくは写真よりもその鷹の動きを強く感じさせるであろう。
他、チーターの絵に書かれた直線にも実物以上のスピード感が込められていた。
心が動く展示だったと思う。



実はこれまで“写真が簡単に撮れる今、絵画に何の意味がある?”という質問に対する答えを持っていなかったのだが、今日の展示を見ることで、写真以上に画に動きをつけられるケースがあるのだということが理解できた。

おまけ
・ロイホのご飯は、安くなかったがなかなか良かった。
・雨が降っては止んでと不安定な天気&蒸し暑く、道中は全く快適でなかった。

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