見出し画像

映画感想:ゴジラVSデストロイア

今回の作品

今回の話題は、
映画感想:ゴジラVSデストロイア

オープニングは、
バーニングゴジラが香港を襲撃したこところから始まります。
ゴジラVSデストロイアが公開された当時、
中国に香港が返還された時期でして、
その話題が反映されたものでしょう。
それにしても前作にあたるゴジラVSスペースゴジラで、
ある種の平和を手に入れた人類とゴジラでしたが、
バース島の異変で、その均衡が大きく崩れました。

バーニングゴジラのデザインは、署激的。
それまで、ヒーローがパワーアップするという形式は、
一般的でなかった時代で、
徐々にストーリー途上でパワーアップするという
イベントが確立されはじめた時代。
その中で、ゴジラが暴走状態になり強くなったというのは、
設定含めて驚きでした。
それがこの話のエンディングに関連してくるわけですが。

デストロイアについて。
パワーアップしたゴジラですが、
それでもこの作品頭からバーニングゴジラの状態でした。
しかし、本作の敵であるデストロイアは、
ガンガンに変形します。
最終形態も勇ましいデザインではあるのですが、
嫌なのは幼体。
サイズ感が人間サイズだから怖い。
ミクロオキシゲンが放たれ、
特殊部隊や警察官に直撃した際には、
胸が深く渦巻くような演出が
なされておりました。
デザインもどこかエイリアンのようで、
アメリカのクリーチャー感が
デザインにありました。

デストロイアと相対した特殊部隊。
いきなりの登場でそれっきり。
まあ、いままでゴジラやスペースゴジラなどの
大きなサイズが当たり前だったから
存在していてもなかなか登場しなかったのかも。

話の途中で暴走状態にあるゴジラを
攻撃できないという話が進む中、
日本政府がスーパーX3を出撃させる判断を
しているのですがこれが的確な判断。
火器兵器が使え居ないなか、
人類の希望を背負うスーパーX3の
主力兵器は冷凍兵器。
元々原子力発電所の事故対処を
目的としている兵器で、
カドミウム弾なんかも備えております。
防御面でも歴代のスーパーXを見ても
非常に強化されており、
バーニングゴジラの放射火炎も
耐えることになるとは。

本作でメルトダウンという言葉を
が登場し、他作品でも使用された際にも、
事態として非常にまずい状態と把握することができました。
故に現実で起きた際には、言葉を失ったのですが。

ゴジラとデストロイアを
対決させようという展開に繋がっていくわけですが、
やっていることがゴジラ列島震撼。
普通に2体の敵対している存在が、
いたら人類はそうするしかないように思えます。
ふと思ったのが、
スペースゴジラで三枝未希が、結城達にいっていたことが
まるでブーメンランのように心へ刺さる思えました。

そして、この作品のメインテーマとしている
「ゴジラ死す」
本当にこの演出は、
本当に美しく、悲しい演出でしたた。
ゴジラの最後をあそこまで綺麗で、
どこかは儚い夢のようで。
その最後のシーンも含めて。
ゴジラの死と言われると
必ず思い返すシーンでした。

この作品で特に印象的なのがエンドロール。
平成シリーズのこれまでを映し出し、
ゴジラの曲とともに流れていきました。

この記事を書いていたタイミングで、
ゴジラの新作ですって。
どんな映画になるのでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!