2023.05.14 sumika Ten to Ten to 10@横浜スタジアム ライブレポ
もし不快になる表現があったら申し訳ないです。時々,レポじゃなくてただ曲について話してるだけになっているところがあります,あと思い出しながら書いたからもしかしたら幻聴幻覚混ざっているかもしれません,ごめんなさい。。
席は,隼ちゃん寄りのAブロック8列目。メンバーも鮮明に見える位置。私はこの日を心から楽しみにしていた。それと同時に,不安にも感じていた。雨の影響で,20分ほど押しで始まる。
オープニングの映像では,メンバーが1人1人映っていた。もちろん隼ちゃんも。メンバーが登場した時,1人足りなかった。そして,そこには見慣れたレスポールがあった。そこの場に他の誰かがいないことに,彼の代わりがいないことに,少し安心してしまった。
1.雨天決行
「ワンツー!」この曲始まりだと思っていた。この曲で始まることを,多分会場にいた誰もが望んでいたと思う。曲が始まった瞬間に映ったモニターは4分割されていて,3人の演奏する姿と,一番左には隼ちゃんのギターが映っていた。知っている事実のはずなのに,この目で見るまで信じたくなかった真実。覚悟はしていたけれど,受け止めきれない。聴こえてこないリードギター。Cメロで鳴らない,鳴るはずの揺れる6弦の音。少し俯いてしまった。モニターに映った3人の表情も,心なしか以前より強張っていた気がした。
2.Lovers
イントロ恒例の片岡さんの「こっち!はいこっち!真ん中!」,思わずメンバーと一緒にジャンプする。そんな楽しい音とは裏腹,私は少し緊張していた。4年ぶりにsumikaのライブでの声出し。「ねぇ」,そう言った瞬間,少し視界が揺れた。2回目の「ねぇ」は,みんなの声を聴きたくて声を出さなかった。3万3000人の「ねぇ」がハマスタに響いていた。「ずっと ずっと 離れぬように」その言葉は,少し違う意味で捉えられた,ずっとずっと離れたくないと思った。片岡さんが「歌上手いねぇ」と笑っていて,歌声が届いてるのが分かって嬉しかった。ちなみに,間奏では,片岡さんはおがりんの肩を揉んで労っていた笑 最後の「愛し抜いていきたいと思うのです」この曲で私が一番好きな歌詞。「愛し抜く」と言う言葉,本当に素敵だよね。そしてアウトロ,いつも片岡さんと一緒に左足を踏み鳴らしながら笑う隼ちゃんがいない。ふと視線を少し上に上げると,太郎さんが左足を踏み鳴らしていた。いつもこの時は隼ちゃんをみていたから,太郎さんもやってくれてるの気が付かなかった。愛だなあ。
3.フィクション
「時々くるマイナスな面に備えて重宝して」
一番大切なのは,記憶。前に踏み出すことは,忘れることではない。記憶とともに歩むことが大切なのだと。誰か1人でも記憶の中にとどまっていれば,そこにいた証明になる。だから,絶対に忘れない,忘れたくないって思った。
「さあ ハマスタ! 始めましょうか」
4.ふっかつのじゅもん
こんな調子で大丈夫だろうかと不安に思ったのも束の間,この曲を聞けば無条件でノリノリになってしまう。サビのHey!に合わせて炎が上がって会場が「おおーー!!」となる。ライブもまだ序盤で体が冷えていたので,暖かくて助かった笑 ふっかつのリードギター,本当に大好きなの。あんなギターフレーズを作ることのできる彼は本当に天才だと改めて思った。ただ,会場には録音した音が流れていた。音源と生音って,やっぱり違うんだな。隼ちゃんがBメロで頭を振りながら演奏するの,本当にかっこよくて大好きなんだよな。「ああ,ギターソロが来る」そう思って,私はまた少し俯いた。演奏はギターソロの前で止まった。顔を上げると,隼ちゃんのレスポールを大事に手に取る片岡さんがいた。その瞬間,涙が流れた。片岡さんが,「ふっかつのじゅもん」を唱えるかのように,あのギターを弾いた。ストラップは隼ちゃんの長さだった。もう涙が止まらなかった。視界が揺れていたのでハッキリとは見えなかったけれど,片岡さんの顔は多分険しかった。彼の作る音だけでなく,弾き方も寄せていることがわかった。とても彼は見事に弾き切ったし,とても魂とリスペクト込められているのが音色から伝わってきた。涙と楽しい感情がぐちゃぐちゃなまま,曲は終わった。
「この時間帯は何て言えばいいんだ......。おはこんばんにちは!!sumikaでーーーす!!」と元気よく挨拶する。
その後のMC
「すごく悲しいことがありました。あってほしくないことが起こってしまった。10周年をまさかこんな風に迎えるなんて思ってなかった。」
「でも,今弾いてみてわかった,あまりにも難しすぎる!そりゃあんな上で弾くようになるよ。隼は本当にすごいギタリストだよ。俺はあんな風に弾けないし,頑張って弾こうとすると今度は歌が歌えなくなる。どっちがいい?究極の質問を投げかけるっていうね......笑 どっちも?鬼畜ゥ〜🫵🏻笑 隼の代わりを探すとかはしたくないって思った。『悲しい空白』より『ポジティブなクエスチョン』を探そうかなって。今日は隼ちゃんの音を流してもらうし,ゲストメンバーにも手伝ってもらって全力で演奏するから。」(ニュアンス)
片岡さんの言葉に頷くおがりんとバロンさん。sumikaはもう前を向いていた。
5.1.2.3...4.5.6
ジョージさんのアレンジが入ったイントロが鳴る。生のsumikaの言葉で,彼らの覚悟を聴いた。悲しみ続けるのは違うと思った。もうあとは楽しむしかなかった。そうだよ,sumikaのライブはこんなに楽しいんだよ。おがりんが笑顔で手拍子を煽っている。泣いてる場合じゃない。「ひとりは辛いから 今日だってここに立っている 明日だってここに立っている」私もひとりじゃ辛いから,その姿をこれからもずっとみていたいと思った。会場が一体となり綺麗にそろった最後の1拍子は,ハマスタ中に響き渡っていた。
6.ソーダ
「なれるわけもないけど」のバロンさんのドラムアレンジ大優勝!って思ってたら片岡さんも思ってたみたいで, 「かっこよすぎて入るタイミング逃しちゃった笑」って,3万3000人の前でメンバーにこんな直接愛伝えられる男,片岡健太以外にいる!?いねぇよなぁ〜〜!?
「ベルを鳴らした」のハーモニー,隼ちゃんの下ハモがない分,おがりんの声がいつもより大きく,太かった。とても綺麗なハーモニーだった。
7.Porter
バロンさんのドラムのリズムで察した,またまた好きな曲(全部好き)。「ジャンプ!ジャンプ!」と煽られたが,煽られる前から飛んでいた。テンテンでは声出しできなかったので初めての声出しPorter,Do it Do it Damn!「黒い毛並み猫を撫でる撫でる」のあと,テンテンでは隼ちゃんが猫の真似をするのがお決まりとなっていた。そこに猫の真似をする人はいないけれど,みんなが隼ちゃんの方を見て,笑っていた。「Sing with me」で両手を大きく広げる片岡さん,その手は大きかった。
8.惰性のマーチ
ハンドマイク片岡になり,まさかの惰性のマーチ。ハンドマイクを持った片岡さんはセンターステージまで行き,歌っていた。「ね」で,3万3000人が堕ちた。
MC
あまり覚えていないけど,ハマスタで野球を見たりライブを見たりした思い出を語る。バロンさんが大魔神佐々木のフォークをみて,「すっげえ落ちてる!」ってなったこと,片岡さんがモッシュ&ダイブしたこととかを話してた。
その後,片岡さんが「そんなすごいところでライブできるってすごいことですよね。『使わせてください』って言って簡単には貸してくれないんだからね?直前でやっぱやめますとか言ったら,どれだけ損害がでることか。10年間の信頼の積み重ねがあったから,貸してくれたんだぞ。」(ニュアンス)と言っていた。個人的に,片岡さんがこんなことを言うのは珍しいなと思った。辛いこととかこれだけ努力したんだぞってことは,普段あまり言わないから。本当にこの10年間,私たちが想像もできない辛いことや苦しいことがたくさんあって,血のにじむような努力をして,毎日の積み重ねがあったからこその今日があるんだなって。本当にたくさんの努力をされたんだなって思いました。
9.イコール
MIXという野球アニメの主題歌であるこの曲,ハマスタにぴったりだと思った。「守るべきものは傘ではないから 捨ててその目を開けばいい」この歌詞にどれだけ救われたことか。「Stand By Me そばにいて 雨のち晴れのち雨だって」片岡さんの声と雨の音だけになる。とても綺麗な声。今日の雨天はこれの演出だったのか,と思えるほどマッチしていた。上を見上げると広い空。このバンドなら,どんな理想も現在とイコールでつないでくれる,そう思った。
10.enn
待ってました。「雨の日も 風の日でも 繋いで離さないよ」また雨を味方にしてるよsumikaさん。雨空に響き渡るおがりんの清涼感溢れる声は,とても心地よかった。2番の片岡さんのところの歌詞は,いつも母を思い出す。辛くても平気な振りをしているときでも,自分のことで精一杯になってそっけない態度をとっても,「大丈夫?」と心配してくれる母。何があっても母にはいつでもバレる,全部お見通しで敵わないな,「一生嘘つけないね」。片岡さんの暖かい声と,母の暖かさが重なる。「いつかは僕の番だな」。
11.わすれもの
おがりんボーカル2連ちゃん!?ずるいです。おがりんが大切な友達を思い浮かべながら作ったというこの曲。「当たり前に生きていて 当たり前に笑っていて 当たり前を前提にして いつから考えていたのだろう」やはり隼ちゃんの顔が浮かぶ。「また会えるさって気を抜いていつかが永遠に変わる」前までは,“また会おうねー”と口約束してそのまま流れて会う機会がなくなっちゃう的な感じで捉えていたこの歌詞は,今の解釈では本当に永遠になってしまうのかもしれないと思うと涙が出た。「話をしたいから しながら できれば それから ありがとう そしてこれからもどうかよろしくね」と,思いがあふれて言葉を詰まらせるように歌うところ。最初は少し照れかくしてうまく伝えられないけど,思いがあふれて「ありがとう そしてこれからもどうかよろしくね」と大事なことを伝えるところ。楽器もここに向けてだんだん詰まって大きくなっていく。音源で聴いてもここはいつも涙がでそうになる。生で聴いたら,そりゃ涙止まらないよね。
12.New World
スクリーンの映像とともにカウントダウンから始まる。ジョージさんの音が目立つインスト,あんなかっこいいインスト隠し持ってたんだ。10年経ってもまだまだ新しい顔を見せてくれる,とんでもないバンドだな。片岡さん,完全にゾーンに入ってた。「脅迫ならどうぞ 退路ならもう断っちゃってる」に,とても感情ががこもっていた。10周年を境に表現の幅を広げてこの曲ができたけど,覚悟は10年前と同じ,いや,それ以上かもしれない。「覚悟はとうにできちゃってる」んだろうな,と伝わってきた。
13.Strawberry Fields
ええええまさかのここで???スクリーンには各メンバーの手元が映っていた。ありがてえ!!苺畑のバロンさんの手元,初めて見ることができた。苺畑のとき,その持ち方だったんだ,しかも熊手みたいなやつ(ドラム詳しくないので名称誰か教えて)で叩いてたんだ。そして途中からいつものスティックに戻っていた。知らなかった,新たな発見!この曲にはすごい思い入れがある。Chimeツアー,NHKホールで見たとき,隼ちゃんがこれのインストのところでトルコ行進曲を弾いていた。ギターでクラシックを弾くのなんて見たことが無かったから,衝撃を受けた。自分は昔ピアノを習っていたが,同じ曲でもピアノとギターでこんなに違うんだと感動した覚えがある。それ以来,ここのインスト,いつも楽しみにしているんです。あと,「あーあ」で,3万3000人がまた堕ちた。って,いつのまに第一ボタン開けてた?片岡さん,そういうところだぞっ!?
14.No.5
えええええええええええそんな流れあります???2Aのすごく切なそうに歌うのに2Bではがなっている片岡さんが好きです(急な告白)。No,5でもNo.33000でもいいので,私を拾ってください(え)。アウトロと同時に崩れ落ちる片岡さん,完全に表現者だった。
15.秘密
まさかやるとは思わなかった。Chimeは本当に好きなアルバムなんですけど,秘密はもうやらないんじゃないかって思っていたから,本当に本当に嬉しかった。のなさんの歌声がとてもマッチしていて美しかった。水の中でゆらゆらとしているようなあの儚さ,好きだなあ。
16. 透明
ここで透明か,ずるい。大きなモニターに映し出された歌詞。「愛している 」という過不足のない言葉,彼らの心の言葉だと思った。「誰かと繋が手 想像したくないです それがきっともう答えだから 特別なんだね」以前のインスタライブで「sumikaの好きなところはどこですか?」と言う質問に「メンバー」と即答していた片岡さんを思い出す。そうだよね,このメンバーじゃないと意味がない,他の誰かじゃダメなんだよね。「最後の日もあなたと」いるんだろうな。
ここでcamp sessionになり,センターステージへ移動した。尿道を絞り切って帰ってきた片岡さん,おもろかった笑
キャンプファイヤーで火を囲むように,3万3000人で,真ん中に灯る火を囲む。「絶対に奪い返してやる,あの女を........!!」と火越しにカメラに抜かれた片岡さんははしゃぐ,可愛い。そして,いじーが脚を組んでベース弾いているの,色気ありすぎた。
17.知らない誰か
ずっとずっと聴きたかった曲。再び音源化されて,ライブでやってくれるのを期待していた。メンバーが円になるこの形式では,顔を合わせながら歌っていて,その目線からも愛を感じた。幸せそうな表情に,こちらも幸せになる。
18.ユートピア
甘塩辛緑に収録されているこの曲。sumikaの曲は全部温かいけど,camp sessionの音は特に温かいな。本当にキャンプファイヤーの火みたいな暖かさ。会場全体が音に乗って揺れている景色,見ているだけで心がポカポカになった。
19.Travelling
ここでやりますか......。ステージを歩き回り,メンバーの顔を覗き込みながら歌う片岡さん。思わず笑うバロンさん。「おかえり」でまた3万3000人が(以下略)
ここで雨が強くなり,センターステージでこれ以上楽器を雨にさらすわけにはいかないので,屋根設営のためにメインステージに戻る。
屋根設営の間ただ待たせるわけにはいかない,何をしようかと言う。
観客がやって欲しい曲とか何か(私も聞き取れなかった)を叫ぶと,
片岡「え?なになに?なんだって?え?本当に聞こえないんだけど笑 Amber?ああいいね。ちなみにこのあとセトリに入ってる曲言うのやめてよね笑」
小川・荒井「それも言っちゃダメだからね?笑」
とわちゃわちゃしながら歩いていた。
20.ここから見える景色
「できるメンバーはついてきてほしい」
そう言って始まったこの曲。本当にアドリブだったんだと思う。私は感情大爆発。そうです,sumikaの中で一番好きな曲なんです。雨のおかげで聴けた,雨ありがとうの気持ち。この曲を選んでくれて本当に嬉しかった。
片岡さん「この曲久しぶりにやったなー,いつぶりだろう,ここ数年やってないよね」
バロンさん「そうだよね,しばらくやってないよね」
おがりん「うんうん」
私(え,いや去年の花鳥風月でやってましたけど!?!?片岡さんその時「どうしてもやりたくて...俺のわがままだけど...」って言って始めて,メンバーが一人一人増えていく演出されてましたけど!?!?記憶から消さないでもろて!?!?)
実は去年ライブで聴いた時,少しこの解釈が変わっていた。それまでは,"家族になった人の幸せな歌"という解釈であったが,去年の一人一人増えていく演出をみたら,"sumikaと自分"のことにしか思えなくなった。「君と愛してく」は,私たち住人もメンバーもスタッフもみんなで"sumika"という存在を「愛してく」のかなって。
好きいいいいいいいい!!!!!!
ちなみに弾けなくて弾いているふりしてたいじーさんかあいいし,それを正直に言うのもかあいい。
21. IN THE FLIGHT
まだ公開していなかったMVとともに。大切な兄貴と慕う人の曲。そこには隼ちゃんの姿も映っていた。MVに見入ってしまって,あまり記憶が無い。
22.溶けた体温,蕩けた魔法
ゲストメンバーとバロンさんは袖にはけ,片岡さんとおがりんだけになった。昔,この2人でやった時のことを振り返る。懐かしいねぇ,そう言いながら曲に入る。どこか寒いけれど芯が温かいこの曲のピアノが大好きだ。2人でこの2人は互いに傷つけながらも長い時間をかけて分かり合おうとして,こんな素敵な関係を築いたんだろうな。2人で演奏している2人だけの世界だからこそ,片岡さんとおがりんの関係性が垣間見えた気がした。
メンバーが戻ってくる。
23.絶叫セレナーデ
さっきまでの空気とは打って変わり,観客はみんな立ち上がる。トランペットの音と同時に,大きな花火が打ち上がり,それと同時に歓声が湧き起こる。絶叫セレナーデのイメージ通りの,どでかい花火だった。本当にあの演出よかったな......。そんな演出に惚れていると,片岡さんはセンターステージ,バロンさんは花道,おがりんはメインステージで,縦一列になっていた。もう夏が始まったみたいだ!!
みんなメインステージに戻ると,,
24. Flower
あああああああああああ!!!!!!!!(感情大爆発その2)
本当にFlowerにはいろんな思い出が詰まっていて,ここから見える景色は殿堂入りだからこの曲が実質1位で好きなんですよね(?),イントロなった瞬間嬉しくて飛び跳ねすぎて転けました(ダサい)。10周年の大切なこのライブでやる曲として,Flowerを選択してくれたのが嬉しすぎて,飛び跳ねながら涙ちょちょぎれてた(情緒)。4年ぶりの声出しFlowerだよ!?!?「いつかはいつだ」のところ,片岡さんが「歌えますか!?」って,(そりゃ歌えるに決まってるよ‼️‼️)と情緒不安定な私は心の中でキレながら歌った。ありがとうありがとうありがとう。
Flowerはテンテン福岡でもやってそこでも感情大爆発したので,いつかそれについても書きたいな。
25. マイリッチサマーブルース
「タオルを持っている人はタオルを掲げて!持っていない人は〜?心のタオルを掲げて!」きましたきました待ってました!!!!!!!!!!!
雨が降ってタオルが重くなることを予想していた私は,マイリッチ用にタオル2個持ってきていました,天才か?私。後ろを振り返ると3万3000人がタオルを回すその景色,圧巻。フェスじゃなくワンマンだから,みんながsumikaのタオルを振っているんだよ?それだけで泣けてくるよね。おがりんもタオルを持って動き回る!おがりんが目の前来て嬉しい。そういえば,おがりんの今日の衣装,ネギみたいだよな(怒られろ)。やっとタオルを回せて本当に嬉しい。
「やりたい曲はいっぱいあるけど時間が足りないからメドレーやります!」(ニュアンス)
え!?メドレーやるんですか!?まじすか!?
※メドレーの時語彙力無くなってます,ご了承ください
26.The Flag Song
そんなことを思ったのも束の間,あの音が聞こえてきた。
おいーーーーー!!!まじでやりやがった爆笑
というのも,私始まる前にこんなツイートをしていたんですよ。
本当にやりやがった笑 しかもやばいところだけを切り取って!
片岡「みんなお待ちかねの!」
いやお待ちかねのじゃないよ全く!……待ってたよ!!
この曲の時の太郎さん,いつも超笑顔だよね,楽しそうでなにより^_^
27. チェスターコパーポット
うおおおおおお!!!!!これもずっと聴きたかった曲!!助かる!!ヨーーホーー!!
28.KOKYU
これも聴きたかったですよ!!吸って吸って吐いて吐いてできました!!
29. ライラ
なんかもう贅沢すぎてここら辺思考停止してたからあまり記憶にないけど,あの難手拍子が3万3000人分揃ってて,流石だなって思った。
30. Jasmine
初声出しJasmine,横浜って港あるしで歌うと思った!ねっ!(薄)
31. Late Show
「この気持ちの名前はなんだっけ〜〜〜〜〜」
失恋ソングなのにこの疾走感,たまらない。歌詞も大好き。好き!!!!
32. Lamp
えええええ〜〜〜!!やってくれるんですか!!
私の去年1年間を救ってくれた曲,それなのに全然ライブでやってくれないじゃない!ずっとやって欲しかったんですよ( ; ; )ここでまた飛びながら涙出てました,なんなんだ情緒。
ここでメドレーは終わる。
33. ファンファーレ
「夜を超えて 闇を抜けて 迎えに行こう」そう歌う片岡さんの声は,いつもより揺らいでいた。それは,相当な曲数をやって少し疲れが見えてきているからなのか,感情が溢れているからなのか,わからなかった。でもきっと,「醜さも不甲斐なさも照らして飲み干し」てきたから,誰よりも深い「傷の海」を泳ぎ,想像もできないほどの「悩む森」を歩んできたsumikaが,10年という長い月日を経て私たちを迎えにきてくれた,そう思った。「何度でも迎えに行くよ」その言葉は,今のsumikaだから一層重みが加わる。sumikaなら絶対に,「何度でも迎えに」きてくれると確信した。
MC
「こんな形で10周年を迎えるなんて思っていなかった。最初はこれからのことを決められなかった。でも気がついた,どうやらこの10年で,俺はsumikaのファンになってしまったようです。sumikaの鳴らす音が大好きで,それがずっと終わってほしくないなって。sumikaの10年という歴史を,悲しい記憶で塗って終わらせたくない。これからも,sumikaが作る音楽をずっと聴いていたいし,sumikaの作った音楽を楽しく鳴らしていたい!だから,sumikaはやめません!これからも続けていきます!」(ニュアンス)
メンバーは片岡さんの方を向いていた。片岡さんの目は潤んでおり声は少し震えていた。彼の心からの叫びだった。「続けていく」と言葉で言うのは簡単だ。けれども,前のバンドを辞めた経験がある,声が出なくなったり,とんでもなく悲しいことが起きたりした。その「続けていく」ことの大変さを誰よりも知っている彼らだからこそ,その言葉は重く,決して言葉だけではなかった。
34. 明日晴れるさ
そんなMCのあとのこの曲。先程まで弱まっていた雨は演出で仕組まれていたかのように,また強くなった。きっと,空で聞いている隼ちゃんのところまで届き,泣いているのだと思った。「傘は持ってないから 代わりにこの歌を」悲しい状況は必ずやってくるし,それから直接身を守る方法はない。でも,「この歌」があれば,sumikaと一緒なら,「明日晴れる」と「信じて」みたいと思った。隼ちゃんも作詞に携わったこの歌,本当に温かい。この曲に私は何度も救われてきた。また救われちゃったな。
「そこから立つ気が虹を架けるんだ」
そう歌った瞬間,照明が虹のようになった。
「あなたの虹はきっと綺麗だよ」
私(あなたの虹も綺麗だよ)
35.Shake & Shake
「俺たちらしく!Shake & Shake!」そう言って始まったこの曲。先ほどの虹の照明がそのまま会場全体に散らばるように,一気にカラフルに包まれた。本当にsumikaはこの曲が似合うな。まさに「最高潮のパレード」だった。
36. オレンジ
sumikaが私たちの住処だなと思える曲。
「『ただいま』『おかえり』が響きあうこの場所 消えぬように 絶やさないように このオレンジを」
このsumikaという場所が途切れぬよう願うかのようだった。「『当たり前』いや違うね『有難う』なんだよね」この歌詞のありがとうが漢字になっているの,本当に片岡さんらしい。漢字で書くことで,「当たり前」ではなく"有るのが難しいほど貴重な存在"という語源に近い意味で使っている気がする。この「有難う」を噛み締めるように歌っている様子は流石にグッときた。
「ララララ」と歌うところで会場全体が揺れる。あいにくの雨空で西日はなかったけれど,オレンジの照明は本当に綺麗で温かかった。(きっと演出の予定では,ちょうど夕日の時間だったんだろうな。sumikaのことだから,きっと日没時間とか調べてちゃんと計算してそう。)
アンコール
37.Starting Over
彼らの最新曲。アンコール一発目に相応しすぎる曲。ラスサビではsumikaの11年目という大海への出航の合図かのように花火が上がる。
「泣いてもいい 叫んでもいい」この歌詞は,明日晴れるさから引用しているのだろうか。花火を見上げる観客たちは,心も上を向いていたと思う。
「喜びや悲しみや苦しみも全部待って 憧れや羨みも忘れずに持っていって 諦めのその逆を血の滲むような強さで 抱きしめて捕まえてもう二度と離さないで」
モニター上で文字に起こされており,改めて思う,なんてsumikaらしい歌詞なんだろう。この部分をみんなでの合唱にしたのは,いろんな感情も辛い過去も全部ここにいる全員で抱きしめて,sumikaに関係する人をもう1人残らず離したくないからなのかな。
38. 願い
まだ残っていたのか!これまでの充実感えぐすぎて,この大物が残っていたことを忘れていた!この歌の好きなところは,寒い冬から最後に春まで持っていくところ。最後でピンクに変わった照明は,歌詞にマッチしていてとてもよかった。
MC
「スマホライト,悪気があってつけてるわけじゃないし,実際きれいだったし,俺らも嫌な気持ちにはなってないよ。だから,後で携帯出すの禁止なのに!とか言い合うのはやめてね。同じ音楽が好きな者同士がそうやって言い合いするのは見たくないから。本当は俺たちも光るバンドみたいなのを作ろうかって話してたんだよ,でもさ,ほら,色々あったじゃん?準備とか大変だったんだよ?(笑)これから俺たちも考えるから,今日はそういうこと言うのはやめてほしい」
出た!!!!!!全方位配慮男こと片岡健太!!!!
人生何周目だよ...........。
ここで1人ずつ思いを述べる
おがりんMC
最初の方は何言っていたかあまり覚えていない。
「普段は小っ恥ずかしくて言えないけど,今日くらいは言わせてよ。愛してます!!!!」
ハマスタ中に響き渡った,おがりんの「愛してます」は,3万3000人ひとりひとりの心にちゃんと届いたと思う。そして喋りながら彼の目は潤んでいた。「悲しくて泣いているんじゃない これからの未来が楽しみで泣いているんだ」ああ,おがりんの見ている未来,私も楽しみで泣いちゃったよ。
バロンさんMC
雨の中,スティーブジョブズのようにステージの隅々まで堂々と歩きながら話す。
「今回の悲しいことがあって,この10年しんどいこと辛いことばっかりだったんじゃないかなって思った。確かにしんどいことはたくさんあった。でもそれだけじゃなくて,間違いなくそこに楽しいことはあった。これから先,生きていたら今回よりも辛いこと,どうしようもなく悲しいことはたくさんあるかもしれない,残念ながらね。それが生きるっていうことだから。でも,どうせ生きるなら俺は楽しく生きたいし,お前らにも笑顔でいて欲しい。だから,悲しいことが会った時は,sumikaの音楽を聴いてくれ。またここに来てくれ。ここっていうのは,ハマスタのことじゃないぞ?横浜でもないぞ?ライブ会場ってことでもないぞ?俺たちの"sumika"に来てくれってことだからな!」
そしてMCは続く。
「この前のツアーでも俺気持ちよくなっちゃって,こんな感じのMCをしたんだよ。ライブ後の楽屋で隼ちゃんにこう言われたんだよ。『あのMC最高でしたね!一生ついていきたくなりましたよ!』って。俺はライブ中は盛り上がってたから熱くなってたけど,ライブ終わって冷静になっちゃってたから,『おう,ありがとう』くらいの返事しかしなかったんだよね。冷静になっちゃってたからね笑 でも,今になって思う。返事間違えたなって。だから,今ここにいるメンバー,スタッフ,そしてお前らに向かって言うよ!!」
「お前ら!!一生ついてこいよ!!」
片岡さんもおがりんもサポートメンバーも観客も,会場にいた全員がバロンさんに向かって拍手する。なんで頼もしい背中なんだ。あそこにいる誰もが彼に一生ついていくと誓ったと思う。
片岡さんMC
「俺はさっきいっぱい喋ったから。喋りたいことは全部喋ったから,あと足りてないのは演奏だけだから。歌いたいと思います」
39. 「伝言歌」
そう言って始まったこの曲。わたしは声出し解禁後初の「伝言歌」。イントロからもう震えていた。
「一番は俺らが歌う!」
sumikaからの「伝えたい」が刺さる。伝わってる,ちゃんと伝わってるよ。もう涙が止まらない,もはや嗚咽になっていたかもしれない。
「飽きる程聞いたその声も
飽きる程聞いたこの別れも
飽きる程あった日常が 途切れないように」
心の言葉をたくさん喋ってくれたけど,これが全てだと思った。もう二度と離したくない。
3万3000人の「伝えたい」がハマスタ中に響く。漫画だったらみんなの魂が集まってエネルギーの塊となってハマスタの上に浮かんでいたかもしれない。それくらい,一人ひとりの魂のこもった「伝えたい」だった。
間奏で片岡さんは空を指して叫ぶ
「きっと届くと思うからさあ!みんなで届けようよ!」
この4時間,思い出話やリスペクトとかはあったけれど,「隼ちゃんに向けて歌おう」みたいなのは一切なかった。だけれど,この曲だけは違う。だって「伝えたい」だもん。
みんなが空を見上げて歌う。
「伝えたい」
おそらくみんなが隼ちゃんの顔を浮かべていた。「せき止めていた気持ち溢れて 息が止ま」った。呼吸が荒くなるけど,それでも歌う。「この気持ち伝えたい」から。
気がつくと,モニターには歌詞が映っていた。
あなたに最期に今,投げかける 「伝言歌」よ
歌詞カードでは"最後"と表記されているこの曲の歌詞だが,今だけは"最期"と表記されていた。完全に3万3000人で隼ちゃんに向けた「伝えたい」だった。伝わったよね。
アンコールは終わり,会場は暗くなる。
すると流れるsumika10周年記念のドキュメンタリー映画の告知が流れた。映像が流れ終わった後も,会場にはアンコールの声があった。後ろ側の観客がザワザワしたので後ろを振り返ると,センターステージには3人の姿が。
40. 雨天決行―第二楽章―
雨の中歌うその姿からは,まさに「雨天決行」を覚悟したことが伝わってきた。モニターは,1曲目の雨天決行の時とは違い3分割だった。3人でも進んでいく覚悟が見えた。
片岡さんが「歌えますか!」そう言って観客にマイクを向ける。
「too late tonight」
sumikaだけでなく,そこにいた全員が雨が降っても槍が振ってもやめない覚悟をしていた。
メンバーみんなが立ち上がり,歌声だけになる。
「この声が君に届くように」
この声は君に届いているだろうか。
「あなたの世界を変えるように」「抱きしめ二度と絶やさないように」と歌詞を変えながら花道を歩き,センターステージに向かう。3人だけど,3人だけじゃない。ゲストメンバーもファンもいる,みんなで歌うことができる,そう思わせてくれた。
演奏が終わるとみんなで記念写真を撮り,ゲストメンバーの紹介をして,3人だけが残った。
片岡「みんな最後に一言言うことあるよね?マイクはいらねーか?」
といいマイクを置く。
片岡さんは両サイドにいるおがりんとバロンさんの肩をぎゅっと持つ。まるで「絶対に離さない」と言っているかのように,とても強く肩を組んでいた。
せーのっ!!!
片岡「○○○○!!!」
小川「△△△△!!!」
荒井「××××!!!」
いやせめてそこは打ち合わせておけよ!笑 と思いながらも,それぞれかそれぞれの言葉で愛を叫んでいたことは伝わってきた。誰かは「愛してます!!!」,誰かは「ありがとう!!!」と叫んでいた気がする。もう1人はまじで聞き取れなかった笑
深々とお辞儀をして去る3人。するとまた映像が流れる。次とさらにその次のライブツアーの予告だ。sumikaの「続けていく」という固い決心が伝わってくる予告だった。
全体を通して,片岡さんもおがりんも,綺麗に歌おうとはしていなかった。「しばらく声が出なくなってもいい」その言葉の通り,ずっと叫んでいた。何回もsumikaのライブに行ってるからわかる,優しさは残りつつも,今までよりも太く,魂と覚悟のこもった声,もう誰も離さない,というとても強い気持ちが伝わってきた。これからもずっとずっとsumikaについていきたい,そう改めて思ったライブでした。