これまで、これからの看護師人生②
やっとの思いで経過した新人時代
可愛い後輩ちゃんが入り、やる気に満ち溢れる反面、追い抜かれてはいけないと焦る気持ちもあった。
1年目の夏には
“絶対に辞める”
と強く思っていたが、いつの間にかできることや分かることが増えて、友人と会っても仕事の愚痴ばかりではあったが“外科病棟の看護師2年目”ということにどこか誇らしい気持ちもあった。
実家を出る、初めてのひとり暮らし
職場にも少しずつ慣れ、実家を出たい気持ちが大きかったので人生で初めての引っ越しをした。
引っ越しをすることに親はあまり賛成ではなかった。というより賛成も否定もないといったところであろう。親も仕事をしていたため、ひとりで物件を探しに行き、場所を決めた。そして親には引っ越しの日にちだけ伝えて、サラッと引っ越しを済ませた。
引っ越しと言っても実家から40分程度のところであり、家電などはこれから準備する予定であったため軽自動車の往復で荷物を持っていった。
初めての一人暮らしは不安や寂しさよりもワクワクが勝ち、とにかく親に甘えてばかりでゴミの捨て方さえも知らなかったが、それさえも自分ですること楽しかった。家具家電の調達や、掃除や料理などの家事、全部が新しくて、全部自分で決めて良いんだという解放感に心を躍らせていた。しかし食器のスポンジ1つとってもやたらとお洒落なモノを揃えようとしていたため、かなりお金もかかった。
お酒の缶でいっぱいになった袋
そして引っ越した夏、詳細は省くがなんと私は憧れの先輩と恋仲になりルンルンな毎日を送っていた。しかし一人暮らしの生活や仕事の疲労から精神的に不安定なこともありお酒に浸っていた。もともと実家にいた時は家で飲むことはほぼなかったが、家で飲む安心感と安さに味を覚えてしまった。
気が付くと
ゴミ袋がパンパンになるくらいお酒の缶が4袋もたまっていた
それもほろ酔いなど可愛いお酒ではなく、当時セブンで売っていたフォーナインや、ストゼロ系のアルコール度数が高いお酒である。
家の近くにコンビニがあったため便利ではあったが、缶の都度買いはコスパが悪くゴミも出た。その後ウイスキーやジンにハマり、冷凍しても凍らないアルコール度数のタンカレーとトニックウォーターを常備し、すぐに冷たいジントニックが飲めるようにしていた。お店で飲んだ味だ!とひとりで興奮していた。
一人暮らしになった分自由な時間が増え、外に飲みに行くことも多くなり、週に1回は最低でも飲みに出ていたと思う。病棟の同期とは必ず月に1度は飲み会を開き、強者達との出来事などを笑い話に変えて日々の鬱憤を晴らしていた。
看護師として二日酔いで仕事はどうなのかと思うが、どんなに二日酔いでも朝目が覚めて仕事に行き日々を乗り越えていた自分を褒め称えたい。
しかし今思うとアル中だったのではと思う。いや、確実にアル中であった。仕事中飲むことはさすがになかったが、仕事から帰宅したら手を洗うよりもお酒に手が伸びていたこともあったほどである。
しかしこの時は若さゆえか、二日酔いになってもすぐに体調が回復していたためお酒を辞めたいと思うほどではなかった。(ゆえにアル中)
病棟は相変わらず忙しく、強者達も1年目と変わらず恐怖の対象であったが仕事に慣れると少し心に余裕ができ、患者さんとの何気ない会話も楽しむことができた。そんなお酒に飲まれながらも一人暮らしを楽しんだ2年目であった。
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