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ボクの写真は、引き算が必要

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ムーニー劇場第五幕、千秋楽から1週間が経とうとしています。

もう一度、ご来場いただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました。
そして、開催させていただき、50枚を超える額装と展示をしていただいた、神保町画廊佐伯さん、プリントを仕上げていただいた、ミカ製版岩崎さん、A3サイズを額装いただいた、Roonee247の篠原さん、杉守さん、そして、温かく見守ってくれた、家族、嫁様と子供たちへ。
本当に、たくさんの人に支えられた展示になりました。
ありがとうございました!!

しかし!!
非常に残念なお話ですが、次回、ムーニー劇場の開催は、「未定」となりました。

開催前までは、「第十幕まで開催する!」などと思っておりましたが、残念ながら、「ムーニー劇場」として次回も継続するのかどうか、一旦、よく考えさせていただきます。

画廊さまより、お話しいただいた条件としても、次回は、作品の完成次第、そして、その作品が、「ムーニー劇場」というフォーマットの中で開催するべきか否か、検討させて頂きたい、という状況です。

そして、一旦休止とさせていただく原因として、画廊さまとしては、「写真の売れ行きが良くないこと」が、一つの大きな要因と言えます。
画廊さまは、作品販売の収益で成り立っているのですから、作品の販売が伸び悩むならば、展示の継続ができないのは、当然のお話であります!!
そして、今回、お客様にお買い求めいただいた作品は、綾瀬りぼんちゃんモデルの「闘争」と、「警備員募集」のポスターの2枚。

いや、しかし、重要な、大きな原因は、もう一つ、ボクの方にあるのです。

★過去に比べて、作品が弱くなっていること。

当然ながらボクは、「売れる」ことを目標として、作品を制作しているわけではございません。
しかしながら、「売れる傾向」を少し意識してみたつもりではございます。

「作品が弱くなっている」

ムーニー劇場として、渾身の力を込めて作品を送り出しております!!
しかし、今回(いや、以前からずっとかもしれませんが)残念ながら、ボクが「売れる傾向」を意識してしまったことは、的外れであったどころか、作品が一層弱くなってしまうという悪循環に陥ってしまいました。

「エロ」を、「性」を、追求すれば売れるのか??
答えはNO!!だと思います。
それは、趣向の一つの傾向ではございますが、今回、ボクの売れた作品が示すように、「エロ」であることだけが売れる要因ではないようです。
いや、今申し上げているのは、理想論でも何でもないよ。

では、「人気のあるモデルさん」に出演頂くことが、作品の販売につながるのか?作品を強くするのか??
その点は、残念ながら、ボクの力が至らなかった。。。
もう、モデルのみなさまには、本当に感謝しても感謝しても感謝しても・・・
モデルのみなさまが、SNSでタグ付けさせていただいたこと、リツイートしていただいたこと、そのことで、「ムーニー劇場」が、日本全国、どれだけ多くの人の元に届いたことか!!!
そして、その結果、多くの人にご来場いただき、フォトブック、写真集もたくさんお買い求めいただいた!!
本当にボクは、感謝してもしきれないのです!!

モデルさんにご出演から、宣伝、そして、トークショーに至るまで、本当に大きなお力を貸していただき、たくさんのご来場いただいたみなさまに、暖かくありがたいお気持ちをいただいたこと、ひしひしと感じております。。。

いや、最大の問題は、ボクの問題!!!!
「作品が弱くなっている」という問題を語らせてください。

これについては、先ほど申し上げた、「売れる」ということを意識しすぎたことも一つの要因ですが、そのほかにも、思い当たる部分が多々ございます。

まず一つ、大きく思い当たるのは、ボクの写真に必要なのは「引き算」。

例えば、「組写真」の組み方に、時間軸を基準にしちゃイカン!!のですよ。

まぁ、ここはいろいろ考え方はあると思います。
しかし、すごく難しいニュアンスであり、写真にとって超重要なところかもしれない。
もしかしたら、「写真の専門学校」等に行けば、当然のように教わることなのかな??

写真ってのは、一瞬を切り取るわけでしょう。
世界を微分しているわけですよ。
世界を微分しているからこそ、無限大が意識できることが、写真の醍醐味なんですよ。

そのためには、どちらかというと、引き算の考え方をしなければいけないのですよ。

組写真で、時間軸・ストーリーを伝えるために、その「説明写真」を組み込むなんてことは、足し算をしちゃっているわけですよ。
観る順番を指定するような組写真は、ボクの場合、ダメな作品になる傾向がある!!
作品が弱くなるし、作品の質を下げる!!

ここは、すごく難しいところ。
観て欲しい順番を意識する程度は、OKなのね。
そして、組写真を展示して並べる順番は、非常に重要なのです。
しかし、しかし!!それは、動画と違って、「時間軸」を基準にしては絶対にイカンのですよ!!

ボクの「ムーニー劇場」には、引き算が重要かもなぁ。

構図に対象物を「加える」加減よりも、対象物を「減らす」加減の方が重要だったり。。。

いや、出演者を減らすのではございません!!

すぐれた作品は、テーマもワンテーマ!一点突破!!

ポートレートも「撮る側」「撮られる側」の2人を意識させるんじゃなく、取られてる対象に意識を集中させるような作品が強い作品じゃないかな。
いや、「撮る側」と「撮られる側」が当然いるのだけれども、「撮られている」のを意識させるモデルさんの表情で、観ている人も撮っているカメラマンを意識してしまうような写真は、強く良い作品とは言えないんじゃないかな?

例えば、よくある「お散歩デートのポートレート」。
カメラマンの存在を意識させるポートレートってのは、成功する場合と失敗する場合があるので、注意が必要ですよ!!

良い写真ってえのは、その写真を撮っているカメラマンの存在なんて意識させないわけで、一目見て「このモデルさん、カメラを意識しているな」なんて思わせる作品は、そのカメラマンか、モデルか、あるいは両方に何らかの問題があるわけだよ。

ボクの大嫌いな、昨年の流行語「ONE TEAM」

何故この言葉が大嫌いかっていうと、そこにいるマイノリティ、異端者を排除する、ファシズム、ホロコースト、を感じさせる。。。。

でも、ムーニー劇団は、ONE TEAMでなければならなかった。
ONE TEAMの維持は、ボクの力ではなく、モデルさんと出演者のみなさまが作ってくれたものだし、ボクは「ONE TEAM」なんて言わないから、本当に感謝しております!!

いや、ムーニー劇団はまだまだ続きますよ!!

ムーニー劇場は永遠に不滅です!!

次回は、今考えている構想などを語りたいと思います!!

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