岡山出身として悲しすぎるし、許されることではない。
株式会社ストライプインターナショナル(旧クロスカンパニー)元代表取締役社長、石川康晴氏がセクハラの容疑により代表を辞任した。
過去の社内査問会では、証拠とされるSNS、メールの文面まで提出されたにもかかわらず、厳重注意だけだったという。
その文面がSNS上に上がってきて、酷いものだった。
何も言い逃れのできない、セクハラであり、パワハラである。
キスや接触などの性的行為について、訴えられれば犯罪者である。
もちろん、石川氏を個人的に断罪できる立場ではないが、衝撃的に悲しく情けない事件であり、ボク自身も、昔、女性陣のチームリーダーとして働いていた立場として、自分への戒めとしても、ここに駄文ながら書き連ねておく。
まず、岡山同郷人として。
冒頭にもyoutubeリンクした、earth music&ecologyの、宮崎あおいさんが「1001のバイオリン」を歌う(甲本ヒロトさんも岡山出身で、ボクの中学高校の先輩にあたるのだ!)CMは非常に好きだった。
それに、earth music&ecologyの服を撮影衣装としたこともある。
そして、ちょうど先日2月9日(日)に、渋谷Hotel koe Tokyoの2周年パーティーで、小西康陽さんがDJをしたので、聴きに行ったばかりだった。
小西さんのDJは非常に楽しかったし、まぁ、お世辞にもボクが和める空間、というわけではなかったが、Hotel koeも、こ洒落た空間で、入場無料の楽しい2周年パーティーを開催してくれるのは、良いと思った。
石川氏の活動としては、内閣府の男女共同参画会議議員を務めていたのは、今となっては本当に、非常に白々しい話だが、岡山の岡山芸術交流総合プロデューサーや、石川文化振興財団として、ボクも大好きな町である岡山市出石町の振興プロジェクト等、岡山の芸術文化を盛り上げる活動もしていた人なのだ。
本当に、ある意味応援したい人物であったのに、裏切られた気分で、悲しく、情けない。
改めて申し上げるが、石川氏のセクハラ、性犯罪行為を擁護することはできない。
そして、石川氏のセクハラ、パワハラに対する、意識の低さというか、認識が誤っていることにも愕然とする。
実は、ボクの懺悔としても書かせていただくが、ボクも「セクハラ」「パワハラ」に対する認識は、低かった。
会社の中で、経験を通じて学ばせていただいたことも多い。
先に書いた通り、ボクは以前の会社で、営業部の集計、販売促進ツール等を準備する、営業事務のチームリーダーをしていた。
そのチームは、20代から50代までの女性ばかり最大で10人のチームだった。
映画「Kenji」を撮り終えたころ、今の嫁様とも出会っていないし、ボートレート写真の撮影もしていなかったころである。
ボクは、よりによって、そのチームの20代の派遣社員の女の子に、恋をしちゃってしまったのだった。。。
しかも、一方的な片思いで終わった。
いや、ボクのほとんどの恋は、片思いで終わってしまうのだが・・・。
社内恋愛から、結婚に至る人は多いのかもしれない。
会社内にしか出会いの場がない人も多いのかもしれない。
しかしながら、会社内で、「上司と部下」という立場になってしまった場合、恋愛はしない方がよいと思う。
全くおススメできない。避けた方が良い。
以前の会社は、「忘年会」だの「歓迎会」だの「送別会」だの、何かにつけて、社内で飲む機会の多い会社だった。
社会の中で、「セクハラ」「パワハラ」といった認識がやっと広まってきて、会社の中にも、総務管理部署を中心として、「ハラスメント」の相談窓口が開設されたりしていた頃だった。
本当に、ボクだっていつ訴えられてもおかしくなかったと思う。
お酒が入って、ボクが、女の子の隣で、口説くような言葉を申し上げたことは多々ある。
今思うと非常に申し訳ない。
上司と部下という関係である場合、そういう時に、逃げることができないのである。恐怖である。非常に酷いボクの行為に対し、女の子が我慢して、訴えなかっただけである。
念のため、一応申し上げておくと、接触したり、抱きついたりしたことは、一度もない。
ボクもご多分に漏れず、恋をした女の子にも、業務と関係のない、飲みや遊びに誘うメールをさんざん送った。
実は、ボクが恋をした女の子は、バンドガールであり、コスプレイヤーでもあり、アニメの声優である、遊佐浩二さんのファンでもあった。
ボクは、その女の子に気に入られたいがために、遊佐さんが声優を務めたアニメを見まくって、彼女が好きなバンドの曲を聴きまくった。
ボクはどうしても、仕事以外で彼女と話をする話題が欲しかったのである。
ほとんどの誘いを、その女の子は丁寧に断ってくれたが、「上司と部下」という立場である限り、その行為だけでも、セクハラであり、パワハラでもあるのだ。
当たり前のことかもしれないが、セクハラは、故意か、過失か、の問題ではない。
ボクが恋をしてしまった女の子は、非常に我慢強く、ボクからの身のかわし方についても、聡明な女の子だった。
必死に彼女の気を引こうとするボクに対して、非常に我慢強く、「恋」とは何か、「愛」とは何か、熱心に説教をしてくれた。
そして、約1年後、様々な理由で彼女は退職する。
(表向きには、ボクのことが退職の引き金ではなかったものの、彼女がこの会社を続けたくない理由の一つになってしまったのは事実だろう)
彼女は最後に言った。
「あなたのその情熱を、私じゃないものにぶつけた方がよい。女の子に対してじゃなく、もっと自分に対して、好きなことを好きなようにやった方が良い」
彼女が退社して1か月間、ボクは廃人寸前になり、仕事に行く以外は、全く家から出ないで、ひたすらレンタルビデオ屋で借りてきた、アニメのシリーズものを家で部屋を暗くして見続ける毎日が続いた。
そして1か月後、ボクはデジタル一眼レフカメラを買って、モデル撮影会のひとつ、FPC撮影会にデビューしたのだった。
ボク個人的には、宮崎あおいさんが、
「石川康晴社長から、結婚した後にも、『デートしよう』と誘うメールが頻繁に来て、困っています」
ということで、問題になるくらいのことを期待していたのだが。
笑いにもなりゃせんがな。
こりゃ、おえん!!
(岡山弁で「これは、ダメだ」)
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