#ひまコレ 超能力設定について
(1)超能力設定について
ひとくちに超能力といっても、なんでも自由にできる、では面白くないですし、お話も進めにくい。たとえば予知能力ですが、なんでも予知できるならそもそもピンチは全部回避できてしまい、物語になりません。というわけで、しっかり整理しておきたいところ。例として、予知能力について考えてみます。
(A)発動条件(例としていくつか考えます。好きなの採用してください※以下同じ)
・能力者が思い描けばいつでも発動→万能すぎる
・特定の条件あり(例:対象の相手に触れたときのみ発動、など)
→たとえばこれをもっとラブコメにするなら、相手にキスをしたら発動する、とか(やりすぎですねw)
・いつ、どんなときに発動するか分からない、本人でも制御できない
(B)なにが能力者に見えるのか
・一枚の絵、あるいは短い映像(例:車に轢かれそうになる映像など)
・なんとなくの予感(例:とにかく悪いことが起こりそう、という程度)
・文章(例:無意識に突然ノートに文章を書き始めてそれが予言になっている、など)
凝った設定にするなら、たとえば、能力者が対象の人物の姿をチェキで撮影すると、未来の姿がそこに浮き出てくる、とか
(C)発動の範囲
・時間は任意のものが予知できるのか。たとえば「ぴったり一時間後に起きることしか予知できない」などとすると、制限があって面白い。
・誰の未来を予知するのか。予知しようと思えば誰のものでもできる、というより、触れた人物の未来しか予知できない、という制限を加えたほうが面白いのでは
→たとえばそれを利用して、やってきた敵の腕に触れ「あなた、このままじゃ一時間後に死ぬわよ?」と告げ追い払う→実は嘘だった、というような使い方も可能
(D)予知は必ず実現するのか否か(未来は変えられるのか)
たとえば、主人公が車に轢かれそうになると予知した場合
(a)予知を信じて家から出なければ、車に轢かれない
(b)予知をし主人公にそれを忠告しても、結局車に轢かれる
bパターンの場合、たとえば、文章で「車に轢かれる」という予知がなされ、それを警戒して家から出なかったにもかかわらず車が家に突っ込んできて変則的に予知が実現してしまう、というパターンもあります。
個人的には、aパターンのほうが制約が少ない分、物語は作りやすいと思います。
(E)超能力の発動に制限や見返りはあるのか
・使用できる回数が限られる(例:一日一回、など)
・使用しすぎると反動がある(例:未来予知をした後はきまって体調を崩す)
これは能力設定そのものとは関係ありませんが、事前に決めておきたいのがこれ。
(F)能力者は自分の超能力をどう思っているのか
・人にない優れた能力だ、どんどん利用しよう(自慢・私利私欲)
・私は人とは違う異端者だ、化け物だ(寂しい)
・この能力を使って社会の役に立とう(使命感)
・特になにも考えていない(子供)→事件を通して悩み始める?
<さらに>
……と、ここまで考えたところで思いついたアイデアですが。
「実はこの下宿は超能力者が集まる場所だった」
というのはどうでしょう? ここまで募集したキャラクターにプラスして、それぞれ使える超能力がある、という感じで。
「ここは、社会の中で生きにくい超能力者たちの避難所なのさ」
そんな感じのことをお兄さんが言う。超能力者たちが、そのことを隠さずに安心して暮らせる場所を作りたい。それに対して、国で保護して社会に生かすべき、と考えている組織との対決。対決の中で、いろいろな人たちの超能力が発揮される。
超能力バトル的ではあるんだけど、個性的で愛すべき下宿の住人たちはあくまでほのぼの。
超能力×日常ほのぼの、いかがでしょう?