(5)波乱万丈!マジパンストーリー
【2024.3.31最終更新】
「アイドルとは物語である」
誰が言ったか存じませんが、まさしくその通りであると筆者は思います。今日から「マジカル・パンチライン号」に途中乗船するあなたに向けて、マジパンが歩んできた波乱万丈の物語を簡単にお伝えすることにしましょう。
〈 第一章 〉 ことの始まりは2015年10月、アイドリング!!!の全員卒業(実質、解散)でした。アイドリング!!!34号佐藤麗奈は当時17歳、まだアイドルを続けたい気持ちが強く、自らアイドルグループを立ち上げます。ポニーキャニオンの協力を得て、佐藤さん自身も選考に立ち会い、沖口優奈、浅野杏奈、清水ひまわり、小山リーナが新メンバーとして選ばれました。そうして五人組アイドルグループ「マジカル・パンチライン」が結成されたのが、2016年2月19日でした。
魔法をコンセプトにした独特の世界観、凝った楽曲、アイドル界屈指のビジュアルで、注目の新人アイドルとしてマジパンはスタートを切ります。2枚のミニアルバムをリリース、Fit’sのWebCMにも抜擢されるなど、順風満帆な航海でした。最初の躓きは、2017年1月、佐藤さんの裏垢流出というスキャンダル。体調不良の佐藤さんが欠席し、新人4人で乗り切った定期公演は今でも忘れられません。
佐藤さんも無事に復帰し『パレードは続く』というシングルのタイトル通り、再びマジパンは走り始めます。しかし、翌2018年、さらなる激震が襲いました。3月に佐藤さんがグループから卒業、7月にはグループの運営を担っていたポニーキャニオンから、契約を切られてしまったのです。
〈 第二章 〉 残された4人は、根無し草になってしまいました。新曲は出せず、新衣装もなく、物販でCDを売ることもできず。難破寸前、どん底状態であったと言ってまちがいないでしょう。初期からずっとグループを支えてくれたKマネさんのこの時期の奮闘には、感謝してもしきれません。
そんな苦境に手を差し伸べてくれたのが、ドリーミュージックでした。
新たなプロデュースのもとグループコンセプトを一新、Zeppでのライブを目標に掲げ、王道アイドルソング『Melty Kiss』をリリースします。
〈 第三章 〉 2019年2月、新メンバーとして吉澤悠華、吉田優良里を加えた6人組アイドルとして、マジパンは再スタートを切りました。
フェスでも好評、動員も順調に伸ばし、シングル『もう一度』はオリコン過去最高順位記録します。さあいよいよ飛躍だと思った2020年3月、新たな災厄がグループを襲いました。新型コロナウイルス感染症の流行により、活動縮小を余儀なくされてしまったのです。
そうして迎えた2020年9月、浅野杏奈、清水ひまわり、小山リーナの3人が、グループからの卒業を発表しました。唯一残されたオリジナルメンバー、沖口さんが「続けたい!」と言わなければ、このときグループは解散していたかもしれない、と後に語られています。
〈 第四章 〉 11月の卒業ライブを経て、グループ初の公開オーディションの結果、2021年2月に益田珠希、山本花奈、宇佐美空来の3人が新メンバーとして加わりました。
また、沖口さんがリーダー兼プロデューサーに就任し、「世界中の毎日をキラキラハッピーにする!!」(キラハピ)を新たなコンセプトとして掲げます。しかし、直後の3月、吉田優良里が体調不良のため活動休止、そのまま9月に卒業してしまいます。
それでも、残された5人は歩みを止めませんでした。ライブやレッスンを重ね、シングルやアルバムをリリースし、地道にファンを増やしていきます。
そしてとうとう、2023年2月、翌2024年2月24日、結成八周年記念ライブとして、Zepp Shinjukuでライブが行われることが発表されたのです!
、今、あなたの目の前にいるのです。
当初、誰もがソールドアウトは難しいと思っていました。しかし、特別な特典等に頼ることなく、地道に手売りでチケットを売り、なんとチケットはソールドアウトしたのです!
グループのOGも全員集結したライブで、メンバーは最高のハッピードリームを届けてくれました。
しかし、マジパンはまだまだ歩みを止めません。沖口さん自身が口にしていたように、今度はオールスタンディングでソールドアウトしたい、全国のZeppを回るツアーがしたい。
ここまで読んでくださった方には分かっていただけると思いますが、マジカル・パンチラインの歴史は、とても波乱万丈なものです。しかし彼女らはそれを乗り越え、最高の笑顔を届けてくれます。
みなさんもぜひ、マジパンと一緒に、キラハピになりませんか?
※もっと詳しく歴史を読みたい方は、こちらのまとめをどうそ。