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マジカル・パンチラインの思い出よもやま話 ~第二部~
〈 序 〉
あくまで今の気持ち、と断ったうえでですが。11月3日以降は、基本的にアイドルオタクは卒業するつもり。メロメロやヤナミューのライブは今後も行くだろうけど、アイドルというより音楽好きだから通ってるという要素が大きいので。それはもうドルオタじゃない。チェキやレポを上げる気もないし。
— ウバ (@moony_uba) September 5, 2020
推しである浅野杏奈卒業ライブから5日。しばらく黙っていましたが、やはり気持ちは変わらず。ドルオタは卒業します。このアカウントも基本的には休眠予定。みなさま、今までお世話になりました。
— ウバ (@moony_uba) November 8, 2020
2022年9月5日、浅野杏奈、清水ひまわり、小山リーナ、卒業発表。
同年11月3日、新宿ReNYにて開催された「MAGiCAL PUNCHLiNE Live Express~LA/ST DANCE~」にて、同三名が卒業。
上記のように僕は、推しである浅野杏奈さんの卒業をもって、アイドルファンそのものを辞めるつもりでした。そして実際、一時期はほとんど現場に行っていませんでした。
その決断の理由は、二つあります。
一つ目は、浅野杏奈以上に応援できるアイドルを見つけられる気がしなかったから、です。彼女以上に、素敵で、尊敬できて、心揺さぶられる存在は他にいない。
率直に書きますが、山本花奈推しとして現場に通っている今も、この気持ちは基本的には変わっていません。浅野杏奈以上の存在はいない。彼女とのツーショットを使用したXのアイコンは、今後とも変えるつもりはありません。
二つ目は、バッドエンドで終わる物語を見たくなかったから、です。六人時代のマジカル・パンチラインは、ビジュアル、パフォーマンス、楽曲、あらゆる面において至高でした。これ以上いいものはない、これで売れなきゃどうしようもない。
しかし、それでも、ダメだった。
どれだけすごい新メンバーが入ろうと、これを超えられるわけがない。超えられない以上、売れるわけがない。
今だから正直に書きます。あのとき、残った三人の明るい未来を祈りながらも僕は「どうせダメだろう」と思っていました。もっと言うならば「せいぜい数年で解散してしまうだろう」と思っていました。当時の僕には、衰退していくだけのグループを、バッドエンドで終わることが決まっている物語を追う心の余裕が、なかった。
それがなぜ、こうして戻ってきたのか。これ以上ない苦難から、マジカル・パンチラインというグループはどのようにして今日まで進んできたのか。あの日途切れた物語の続きを、新生マジカル・パンチラインの歩みを、グループの悲願だったZeppでの8周年ワンマンライブ――しかもこの日は、歴代全メンバーが揃うのです――を前に、書き綴ってみようと思います。
初期から応援している方も、最近ファンになった方も、よろしければぜひお付き合いください。
もしご興味とお時間がありましたら、グループ結成から3人の卒業までを綴ったこちらの記事もどうぞ。ただし、本当に長いので(全十五回・原稿用紙換算200枚超)その点はご覚悟ください。
もうちょっと手短に読みたい、という方は、こちらをどうぞ。