日々生きていられることへの感謝に気付く本
美しい人生の見つけ方という、本の題名にもあるように、当たり前になってしまっている沢山の感謝に気づいて、美しい人生を生きよう!という、著者からの素晴らしいギフトです。
アウシュビッツ他強制収容所の出来事や、生還者の壮絶な体験等の部分だけなら、これまで出版されてきた体験本と変わらないかもしれません。でもこの『世界でいちばん幸せな男』は、違いました。
ただ壮絶なだけでなく、そこからいかにして希望を見いだしていったか、本当に前向きに綴られていて、1世紀以上生き抜いてきた方の言葉は、愛に溢れています。名言集といっても良いのではないでしょうか。
はじめからおわりまで、本当に沢山の名言がありましたが、私は「命あるところに、希望はある。希望があるところに、命がある」という、この一文が好きです。
生きていることが愉しくないとか、大変だとか、あれこれ足りないとか、自分に自信がないとか、とにかくちょっとでも悩みのある方は、ぜひ読んでみてほしいです。
人間がどれほど素晴らしいものであり、日々生きていることがどれほど奇跡で感謝に満ちたものなのかに気づいて、そこからきっと何かが変わるに違いないからです。
私も本からたくさんの幸運を分け与えてもらいました。ありがとうございました。