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過去は変えられないという覚悟
最近、やたらと「覚悟」という言葉によく出くわす。これは天からの何かのお告げなのだろうかと思うほどだ。
そのせいで先日、宇都宮に行ったときも、餃子店だらけの街を歩いて「宇都宮は餃子でやっていくという強い覚悟を感じるな」などとつい想いを馳せてしまったほどである。
そんなことを考えていた中、映画『ザ ・フラッシュ』でみた覚悟がズーンと私の胸に響いたのだった。
それは、過去は変えられないという覚悟である。
映画の中にでてくるDCコミックスのヒーローたち、フラッシュ、バットマン、スーパーガール、みんな様々な過去を抱えている。
みんな、恐れ、不安、トラウマ、そういうものを自分の記憶から消し去りたいと願いながらも日々闘っている。
特にフラッシュは時空を超えることができるので今回、過去に戻って自分のトラウマとなっている悲惨な事件のきっかけとなる出来事を変えようとする。
あの時、あんなこと言わなければ。
あの時、あんなことしなければ。
あの時、あんな事件が起きなければ。
自分はこの苦しみから逃れることができると。
でもそれをやってしまうことで、すべてが崩れるのだ。
彼の人生、そしてアイデンティティが。
だから、過去を受け入れて自分を奮い立たせて前に進むしかない。
DCコミックスのヒーロー達のそういう強さ、本当に魅力的です。
ひとにはそれぞれいろんな過去がある。それなりに生きていれば後悔のひとつやふたつもあるだろう。
それでも過去は変えられないと覚悟するだけでも、前を向いていけそうな気がする。
そして、きっと「覚悟」とは自分で作るものではなく、然るべき時に自然に決まるものなのだろう。
それにしても、マルチバースって設定、なんだか色々と好都合感が否めないと思っているのは私だけでしょうか?