2020/2/2 上弦の月。増やし過ぎたらいけないことのセーブ

たくさんのシルクアイテムへのご予約ありがとうございました。
また、ひっそりと開催していた講座にもご参加の皆様、ありがとうございました。

今日は上弦の月ですが、明日は節分で「ここから春!」という古い節目の大切な日です。
人は節目を迎えると、歳を重ねていくにつれ「よくここまでこれた」という感慨とともに感謝の気持ちが出てきてしまうようで、節分を迎えられることを感謝する、という殊勝な気持ちになってしまいます。鬼さえありがたい。

上弦の月からは、新月から芽がでて育ってきたものをより大きく育てるようなターンに入ります。根の伸びがいい鉢植えを一回り大きな鉢に植え替えるようなイメージが湧いてきます。
そして満月で盛れるだけ盛り切って、表面張力いっぱいいっぱいまで乗せてから、それをあるべき場所に戻していく作業が起きていきます。

でも、この「満ちていく」「のせていく」「成長していく」という事がある時急に怖く感じるという事ってあるんじゃないかと思います。
いつまでも気楽に伸びていくわけじゃないんだという予測が立てられるようになったり、伸びすぎたせいで立ち枯れたり腐ったりする鉢もあるという事を知ってしまって、怖くなってしまう。
経験値が増えるほど、そういう事が起きてくるのではないかと思います。

知らない時は、伸びていくことが楽しくて仕方ないです。それにまわりもほめてくれたり、結果が出ることで初めての経験もたくさんあります。
それがそのうちに、結果を出して当たり前になったり、結果を出し過ぎるとひどい目にあう事も経験して何となく伸びていくことをすべて手放しで喜ぶことができなくなってくる。

「成長することが怖い」というのは、経験を積んだからこそ与えられる恐怖心なのかもしれません。

そんな時は、すくすく伸びていく若手を羨むことよりも、やるべきことがあります。
やりすぎてはいけないこと、増やし過ぎてはいけないことのセーブです。

満ちていく時期は何事も増えていく、吸収して大きくなる時期とされていきます。この解釈だと、楽しいことや好きなことも増えますが、嫌な事でも困ることでも大きくなっていくという事です。
という事は、好きなことを増やすのと並行して、嫌なことを増やし過ぎないようにすることがとても重要な視点になります。

ただ、この視点を得るのは少し成長してからの話になります。
いらないものを自分でつかんでいないと、何を増やし過ぎたらいけないのかがわからないからです。
むしろ、「増やし過ぎてはいけないモノ」を把握してからが本番です。

「前向きに伸ばしていくことを考えるのがつらい」「成長成長といわれるともう擦り切れる感じがある」という時は、チャンス。
そういう時は、もう嫌だと思うことが積み重なってきているはずです。
じわじわとストレスになっているもの、なんとなく溜まってしまった整理前の資料の山、参加すると言ったけどどうしてもやる気が出ない集まり、そういうものたちに「これ以上増やし過ぎない」というストッパーを発動させてください。
特に満月を過ぎるまでは、集中的に。

できれば、満月のあたりで一度セーブしてみてどうだったかを振り返ってもらうといいと思います。
そして、次の新月から満月の満ちていく時期の課題として、繰り越しておきましょう。

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