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2021/10/13 足並みはそれぞれでも、上弦の月

新しい秋冬版ムーンプランナーが始まって最初の上弦の月です。
最初の小さな折り返し地点。

月の満ち欠けはいろんな折り返し地点が幾重にも重なっているところがポイントなのですが、この半月=上弦、下弦は、中でも小さくて無視しがちな折り返しです。

ムーンプランナーの上で見ると、突然枠が大きくなっている不思議さを醸し出している半月の日。
ページをぱらぱらとめくってもらうと、半月の日でも枠がほかの日と同じ大きさのページもあると思います。
1サイクル=月の満ちる期間、欠ける期間は、一定ではありません。おおよそ2週間程度ですが、14~16日で不安定です。なので1サイクルが16日と長めの時は面積の問題でいつもと同じサイズになっています。

この「不安定な日数」というのが、実はとっても役に立つのです。
普通は安定しているほうがいいと思いがちですが、私たちの普通の生活は満ち欠けとは別に普通のカレンダーで動いています。現在はグレゴリオ暦が一般の暦として使われていますが、こちらはかなりがっちりと固定されていて、曜日や12カ月を規則的に並べたカレンダーなりスケジュール帳なりで、多くの人が他人との約束を間違えないように日にちを確認しています。
この「普通のカレンダー」の中で生きている我々にとって、月の満ち欠けの不安定な時間は、もうひとつの時間として作用してくれるのです。

みんながそろって月末月初にドタバタしたり、給料日前後にATMや金融機関に並んだり(最近は減りましたけどまだまだです)、そういう当たり前の動きに対して、全然ちがうところで節目がきて、毎回ちょっとずつ違う日数でサイクルが回っていくというずらしがある事が、想像以上に「私は私、世の中の動きと多少違ってもなーんにも問題ない!」という安心感につながっていきます。

これは、ムーンプランナーを使っていく中で感じていく感覚なので、ただ見ていたり、「そういうものなんだよ」と言われてもピンとこないかもしれません。
でも使っていると、大体3カ月から1冊分(半年間)で「ああ、世の中の動きじゃないサイクルがあっても平気なんだ」という静かな安心感と自信のようなものが出てきます。

この静かな安心感を手に入れるには、ムーンプランナーの節目節目=新月、上弦の月、満月、下弦の月にそれぞれ手帳タイムを設けて、ムーンプランナーを開いて前後の予定を確認したり、頭の中を整理してスケジュールを確認したりする作業を取ることをお勧めします。

新月=これからの大きな計画の流れ、未来への希望や目標を立てる。ウィッシュリストにやりたいことを足していく。
上弦の月=新月に立てた予定が行き過ぎてないか、日数が足りるか手ごたえを確認し、微妙だと思ったら修正する。もっと量を増やしたいことがあれば満月まで前向きに取り入れる。
満月=ここまでできたことや、買ったもの等の整理。ウィッシュリストでできたことを確認して、不要になった願い事などを整理したり修正したりする。
下弦の月=身の回りの不要なものを処分、次のスタートのための準備にあてる。下調べや在庫の確認など今持っているものを中心に確認。減らしたいと思うことがあれば新月までは強めに減らしていく。


「人と同じようにできない」という思いは、誰もが持つものです。
なんでもすごく上手にできる人さえ「人と同じような失敗や悩みがない」といって悩みます。
人間にとって、人と同じようにというテーマは、とても大切なことなのでしょう。

でも足並みがそろえられることばかりではありません。
同じサイズの靴が履けないように、誰もが少しずつ違っています。そして自分にあったサイズの靴を履いていれば、力強く歩いて行けます。わざわざ人と同じことを優先して自分にあわない痛い靴を履くよりは、自分にあった人とは違うサイズの靴を履き、自分とは違う人たちと共に歩くことのほうが、ずっと大切なことです。

「人とタイミングが違っても大丈夫」「別のタイミングでもちゃんとやれている」という感覚を、ムーンプランナーを眺め、時間を考え、計画する中で少しずつ手に入れていってもらえたら、こんなに素晴らしい事はありません。

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