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漫画「ミギとダリ」感想(完結作品を語る! #415)

「ミギとダリ」(佐野菜見)
連載期間 2017年~2021年(ハルタ)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


「ミギとダリ」は、サイコミステリーギャグ漫画です。
全7巻。多くのマンガアプリで途中まで無料で読めます。残りはネカフェで。

「坂本ですが?」が面白かったので読んでみました!


・内容について
養子として「一人」の少年が、園山という裕福な老夫婦の穏やかな家庭にやってきます。
舞台は現代日本ですが、アメリカっぽい村。

ちなみに、
一人かと思われた少年は実はミギとダリという名前の双子で、瓜二つのもう一人もその家に侵入し、バレずに二人で何か危険な計画を企てていそうなんです。
その計画とは?計画の行方は?諸々はたしてどうなるか?という話
ですね。

まず、
みんながずっとコントをしているような空気感が楽しいです!

そして、
双子の少年は同世代より頭は回るんですが、世間知らずだったり愛情をよく知らない部分もあり、そういったリアリティもいいですし、中盤からは双子の違いなども描かれ、物語に厚みが出てきます。

あと、
好きだったのは、二人の容姿を揃えるため老夫婦がタイムリープしているように思わせる話!(笑) 

全体を通して、
狂気と情緒が入り混じった唯一無二の作品
でした!

ということで、
アニメ版だけ見て原作を読んでいない人に、残念ながら若くして亡くなってしまった佐野菜見先生の作品の良さを感じたい人に、
ちょっとおかしい異世界を数時間味わい人にもオススメ
です!


・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)

終盤、真相が明かされます。

双子の母メトリーは家政婦だったんですが、子供が出来ないその家の奥さんレイコに頼まれ、代わりに旦那に抱かれ、ほどなく三ツ子を出産するも、旦那の愛情を奪われたレイコは精神崩壊し三ツ子の内の一人を自分が産んだと言い出したというのです。

その一人である瑛二は母を刺し、そして、みんなまとめて死のうと家に火を放ちます。
がしかし、瑛二をミギとダリが助け、瑛二は母とメトリーの殺害、そして放火を告白し連行されていきます。

その後、ミギとダリは今まで通り二人で一人をやろうとするものの園山夫婦には二人として認知されていて、クリスマスの食卓をみんなで囲みます。

さらにその後、出所してきた瑛二や主要メンバーでチェリーパイを食べ、最後はダリが進学で寮暮らしの為、旅立つ場面。

「遠く離れても二人の心は繋がっている」という想いと共に終わる、とてもイイ余韻を感じさせてくれる終わり方でした。

最後に。感謝と共にご冥福をお祈りします。


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「ミギとダリ」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#マンガ感想文 #漫画 #マンガ #ミギとダリ #佐野菜見

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