漫画「蟲師」感想(完結作品を語る! #189)
「蟲師」(漆原友紀)
連載期間 1999年~2002年(アフタヌーンシーズン増刊)、2003~2008年(月刊アフタヌーン)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「蟲師」は、
妖怪や幽霊のような「蟲」という存在がいる、100年くらい前の日本が舞台の作品。
主人公は蟲を扱ったり対処したりする蟲師という職業のギンコという大人の男性。
話にしても絵のタッチにしても、何とも言えない情感が漂っていて中毒性があります。
あと、自然現象で不思議なものって様々ありますが、
それを「蟲の仕業だ」ということにするのは科学で説明されるより妙な説得力を感じます!
1、2話で各エピソードが語られていくんですが、
心にじんわりと染み入るような話が多く、ハッピーエンドでもないんですが不幸とも言えないような…、何とも言えない話が多くとても好きです。
終わり方について。
「鈴の雫」という最終話はそこまで最後っぽくないですし、もっと感動的・印象的な話はありましたが、
これからも蟲と共に生きる人々の生活は続いていくという風にも解釈できて、らしい終わり方です。
降幕という文字で終わるのも味わいがありました。
ちなみに、
月刊アフタヌーンの2014年1月号と2月号、2021年5月号に新作が掲載されたようです。
が、その話は読んでいません。
ということで、
似た話で言えば「夏目友人帳」が好きな人、虫や自然や山や村が好きな人、
日本語や漢字が持つ美しさや想像力をくすぐる部分に惹かれている人にもオススメです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「蟲師」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’
この記事が参加している募集
ギターの弦から音楽機材まで必要なものは"ほぼ"無限! 気に入ったらサポートしていただけるとありがたいです! よろしくお願い致します!