漫画「静かなるドン」感想(完結作品を語る! #396)
「静かなるドン」(新田たつお)
連載期間 1988年~2012年(週刊漫画サンデー)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「静かなるドン」は、生業が下着デザイナー兼ヤクザの主人公のギャグ漫画!
LINEマンガで全話無料で読めま、した。一日限定だったので今は一部無料、ですが!
全108巻。まぁ長いです。もっと短くまとめられるストーリーです。
ただ、面白いです!
二重生活から生じる笑いや過激でわかりやすい笑いも散りばめられてますし、浮世離れしている部分も多いので時代を超越して楽しまれてるんですね!
主人公は、
普段はおバカキャラなものの、いざという時は狂気的とも言える力を発揮するヤクザの組長兼下着デザイナーの近藤静也。
関東の暴力団の組長なので関西の組織との長年に渡る抗争や、一向に二重生活を明かさないのでなかなか進展しない同僚との恋愛などがずーっと描かれます。なにしろ、1980年代から2010年代まで描かれていたわけですからねぇ…。
で、
途中から海外マフィアなども出てきますし、もう一人の主人公と言ってもいい白藤龍馬も登場し物語はドライブしていきます!
ラスボスは、
ギャグ要素はほぼなく、未来を見通し最終的に世界を良くしようと計画する男。
世界を支配する二大財閥の一つの長であり神のような悪魔のような、リチャード・ドレイク5世です。
オフザケの中の真実みたいなものが胸を打つ作品ですが、この男の存在によって単なるヤクザギャグ漫画ではなく哲学的な要素も作品に加わった気がします!
ところで、
個人的な推しキャラは主人公を支えるヤクザの鳴戸と龍宝。
二人ともイケメンで実力も確かで作品を華やかにしてくれてますし、出てると安心感があるんです!
すでに読んでいる人は好きなキャラなども教えて下さい。
ということで、
過激なギャグマンガが好きな人に、ヤクザや下着デザイナーに興味がある人に、
高い山を登るように100巻超えのマンガにチャレンジしたい、という人にもオススメです!
・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)
主人公は、ラスボスらに一矢報いる為に会社を辞めます。
その頃、
ラスボスは、自分らも律する必要があるやり方に周りがついていけなくなり失脚しています。
白藤を殺した、もう一つの財閥の会長で大統領になるのを目指していた男とはそれなりの決着。
その後、刑務所で薬漬けで拷問されていた静也をヒロインでデザイナーの秋野さんが切り札のマイクロチップを使い、救い出します!
ただ、
お互いはそれぞれの道を行く事に。
主人公は徐々にヤクザに新しい道を示し、ヒロインもデザイナーとして活躍。
そして、最後は「静かだな」という言葉で終わりです。
終盤はわかりやすくないですしスッキリもしないですし、マラソンを完走したような達成感はあったものの、あまり良かったとは言えないです。
まぁ、
2020年代に続編も始まったので最高のエンディングはそちらで期待しましょう!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「静かなるドン」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’