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アウグスツス
紅く燃える暖炉の前
君の眼差しは微笑むよう
歌声は天使のかがやき
いつか聴いた詩
儚く滲む月夜影
星の瞬きと雪模様
願いをひとつ口づけに
いつか描いた詩
長い旅の果て、灰の海を超え
さよならの数だけ、欠けゆく面影
愛することを忘れた君が
いつか誰かを愛せますように
暗く染まった誰かの夜を
君のこころが照らしますように
どうかもう一度だけ、心に耳を澄ませ
明日が覗く窓辺、駆け往く貴方へ
求めることを諦めた君が
いつか誰かを怒れますように
盃を満たした報いの毒を
君のこころは赦しますように
人を憂いた誰かの想いは
いつか貴方に届くのだろうか
あやまちを幾つ繰り返そうとも
それを優しさと呼んでいいんだ
浅く燃える暖炉の前
君の眼差しは微睡むよう
歌声は天使のささやき
君と聴いた詩