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2020年好きになったもの(1)

山形県出身・田舎者の母親から1995年11月18日にポコンと生まれてきたのが僕であります。11月18日はミッキーマウス、ミニーマウスの誕生日でもあり、僕の先輩にあたります。親の出会いに興味がなさすぎるので詳しく聞いたことはありませんが、記憶の断片を継ぎ合わせると恐らく30年以上前に出会ったのであり、出会った場所は職場だったそう。職場は東京ディズニーランド運営会社。そんな出会いをした父と母は、僕が11月18日に生まれた時に自分たちの運命を信じたんじゃないか、絶対に聞かないけど勝手にそう思いながら生きています。

残念ながらその息子はディズニーへの興味を早い段階で失い、男とは一緒にいかないとほざきながら、かといって女性と行くチャンスも訪れない寂しい大人に成長してしまいました。

そんな25年間の中で、学校というレールに乗り、2年ほどレールから落ちて彷徨い、再びレールに乗りこみ、今年の3月になんとか終点駅を迎えました。それからは「ほら好きな道を進めよ」と社会に送り出されて生きています。25年間色んなことがありました。今日は思い出を振り返りたいわけではありません。世界と社会と世論と常識と、そんな見えないけれど確実に僕を左右するものの中で生きてきました。僕が生きた1995年から2020年までで、2020年は明らかに世界が震えた年でした。

社会的に見れば、2020年は絶望的な年です。
ただ僕は僕の人生を生きているので、『2020年を絶望的な年にしない』ということを選択する意思を持つことができるのです。

2020年がたとえ、
4回入院するくらい痛みに苦しもうとも、
3ヶ月間、朝4時からの筋トレで必死につけたちょびっとの体重と筋肉が入院の2週間で消え去ろうとも、
8年前から好きだった子にまた振られようとも、
半身が引き裂かれるような別れで寂廖感を覚えようとも、

それでも好きなものがたくさんできた年だったことも事実なのです。
だからここではコロナ期間で時間ができたからこそ、嬉しい出会いも寂しい別れもあったからこそ、好きになれたものをひたすら挙げていこう、そういう記事です。

導入が長すぎたので、ここから本題。ちょちょちょ、読むのやめないで。

1,神宿

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ゴールデンウィークにハマった5人組アイドルグループ。は?全員可愛い。

僕は元々アイドルオタクでありましたが、応援していたグループが解散したことでアイドル界から離れていました。コロナがなければ、絶対に出会っていなかったので、コロナ万歳、ありがとう。

写真真ん中の一ノ瀬みか様が推しですが(いや本当に全員好きだけど)、お勧めしたいのが、写真一番左の羽島めいです。

写真見てどう思いますか?
同じクラスにいたら綺麗すぎて話しかけにくそうな、そんな子ですよね?

ところが見た目と中身のGAPが素晴らしいのです。

褒め言葉になるかわからないですが、とにかく頭おかしい笑
話出したらずっと一人でなんか言ってるし、食べ物に感情移入し始めたり、奇声を発したり、とにかく見てて飽きません。
一人寂しくお酒を飲む時、是非「はしめいの部屋」の動画を見ながらどうぞ。
もちろん全体での歌・ダンスも成熟期を迎えている素晴らしいアイドルグループです。そして僕は2年ぶりにアイドル現場に復帰しました。可愛い女の子を見てれば大抵の悩みなんか吹っ飛ぶよってガンジーも言ってたと思います。いや知らないけど。言ってない証拠もないから、そういうことにしとこうよ。

2,ヨルシカ

2人組の歌手です。youtube1000万回再生以上のスマッシュヒットを当たり前のように連発しています。世界観やテーマに沿った楽曲が素晴らしいのですが、とにかく歌詞がすごいんです。恐らくそこまで年齢を重ねていないはずなのに、なんでこんなに文学的なものが書けるのだろうと毎回驚きます。
好きな歌詞抜粋します。

『嘘月』

雨が降った 花が散った
ただ染まった 頬を想った
僕はずっと バケツいっぱいの月光を飲んでる
本当なんだ 夜みたいで
薄く透明な口触りで
そうなんだって
笑ってもいいけど
僕は君を待っている

バケツいっぱいの月光を飲む

って表現はどういう生き方をすれば思いつくのですか?オシャレすぎませんか?
僕はある振られた日の夜12時に河川敷で月を見ながら、この曲を延々とリピートしてました。多分泣いてました笑。このような綺麗な詞から、以下のような激情型の歌詞まで書けます。

『レプリカント』

いつか世界が真面(まとも)になって、人の寿命さえ随分伸びて、
死ねない世界になればいいのにね
そしたら心以外は偽物だ
言葉以外は偽物だ
神様だって作品なんだから
僕ら皆レプリカだ

曲調もあるんだけど、
心以外偽物。言葉以外偽物。初めて聴いた時にこの歌詞でナイフを胸に突き刺されるような感情になりました。

全部の歌詞がそうなんだけど、ヨルシカの歌詞は1回じゃよくわからないんです。でも、1回で心の芯をしっかり抉ってくるのです。2,3,4回と聴きたくなる歌なんです。本当のことを言えば100回聴いても真意はわからない。それがヨルシカの醍醐味ではないかと私は思っております。

わかりやすいことは必ずしもプラスではないのではないか。芸術はわからないことの中にこそ輝くのではないか。そんなことを思い起こさせてくれる歌手です。まだ15秒ほどしか公開されていない『春泥棒』が死ぬほど楽しみです。

是非歌詞を見ながら、聴いてみてください。
『嘘月』は公式に公開はされていないので、Netflixの『泣きたい私は猫をかぶる』のEDで聴くことができます。この映画は良いところでヨルシカの曲が3曲かかります。『レプリカント』はサブスクで。

3,SUPER BEAVER

ロックバンド。今年再メジャーデビューですかね、おめでとうございます。先ほどのヨルシカとは対極と言ってもいいのではないかと。

とにかく、真っ直ぐで歌詞がビシビシ届いてきます。
ヨルシカは文学的な方向での日本語の美しさを確認させてくれます。
SUPER BEAVERの日本語はあれです。藤川球児のストレートと一緒です。見てるだけで感動します。三振しても悔しさより笑顔が出てしまうくらい、真っ直ぐでそして綺麗です。

捻くれ文学調の言葉は時に鬱陶しいです。
だって告白される時に、「僕は今、広大な平原を真っ直ぐ突き進む竜巻のような激しい気持ちで君に恋をしている。この竜巻はいつか君を飲み込み、そして僕と君を破壊してしまう恐れがあるように感じている。だから今のうちに僕の内側に潜むこの感情を把握していて欲しいんだ。ここまで僕の言っている意味わかる?」
なんて具合に村上春樹調で言われたら、途中でグーパンチK.O.したくなってしまいます。この文章は適当に僕が作ったから実際に村上春樹が書くかは知らないですよ。ちなみに僕は村上春樹大好きです。次の記事で恐らく出てきますし。

そこは「好きです」の大筋に少し言葉を加える真っ直ぐなものが結局響くんじゃないですか?
SUPER BEAVERはそんな言葉をくれるバンドです。

SUPER BERVERはよく「“あなたたち”に歌っているんじゃない、“あなた”に歌っているんだ」

そんな類のことを言います。そのとおりです。これ以上の説明を僕がすることはできないし、する必要もないくらい、上の言葉に集約されている曲ばかり。とりあえず一番好きな曲をお勧めします。

これまた、振られて落ち込んでいる時に聴いてました(とは言っても落ち込んでいる時期が5ヶ月くらいあるので笑)。出社の日は必ず1時間前に着いて、会社から羽田空港に並ぶコロナで飛べない飛行機たちを見て、コーヒーを飲みながら聴いてました。歌詞一部抜粋。

『全部』

どうして笑えただろう どうして泣いたのだろう
向き合い思い出せば そこにはあなたがいた
理屈じゃないよ 感情は だけど理由はあると思う
見過ごしたくない簡単に ねえ 人生の醍醐味を

楽しいことがしたい 哀しいことをわかっていたい
悔しくて泣くほど 願っていたい 全部 あなたと共に

「全部 あなたと共に」

それだけでいいわ。ほんと。いやほんとよ。
多分代表曲とは言われていない曲ですが、僕は圧倒的に一番好きです。聴いてください、お願いします。youtubeに公式のがないので、あなたの音楽サブスクで『SUPER BEAVER 全部』で検索。Amazon musicでもあるよ。


代表曲は『らしさ』ですかね。あとは『東京流星群』『虹』『赤を塗って』『二人のこと』『ひなた』あたりが好きです。もっとありますけどこれくらいで。


一番上の写真は江戸川の河川敷からの眺め。スカイツリーと富士山が夕陽のオレンジに染まっています。何かと河川敷が好きみたいです、僕。

※次回(2)に続く。


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