ウォーハンマー40k ワールドイーター:プレイレポート 6 後編 (2023/05/03)
ゲーム開始まで
さて、後編だ。いよいよ当日のバトルレポートにうつっていく。
副次目標の選択
お互いに選んだ副次目標は、こちらはいつものワールドイーター用。
・血の神に血を捧げよ
→白兵で倒した分ポイントだよ
・髑髏を積み上げよ
→ブラッドポイントを払うとポイントだよ
・血の負債
→敵味方問わず目標マーカーの上で全滅するとポイントだよ
ヴォータン側は以下の通り
・父祖の眼差し
→ジャッジメントトークンを持ってるユニットを倒すとポイントだよ
・所有権の主張
→バトル終了時に、敵が置いたマーカーを確保してたらポイントだよ
・敵戦線突破
→敵の初期配置ゾーンに自分のユニットがいたらポイントだよ
というわけで、前編で事前に考えていた通りだ。
こちらは、とにかく"序盤に血の神に血を捧げよ"でポイントを稼いで、終盤は"血の負債"と"髑髏を積み上げよ"で、倒れながらポイントを稼いで逃げ切るような副次目標を選択。
対してヴォータンは、戦闘で勝ちきれる可能性が高いので、普通に敵を倒せばいい"父祖の眼差し"、敵をせん滅した後のバトル終了間際だけ考えればいい"所有権の主張"、テレポートやバイクの機動力を活かして包囲戦してやるぞという意気込みの"敵戦線突破"だ。
やはりここからも、ロスターの戦闘力の高さを活かした、殲滅戦を仕掛けてくるだろうことが予測できる。
初期配置
初期配置はこんな感じ。
ワールドイーターは前のめりに、ヴォータンはかなり引き気味に配置しているのが特徴だ。
これは、インヴォカートゥスのバトル開始前移動能力からの突撃を警戒してだろう。これをされると、こちらは1ターン目先攻で突撃を仕掛けるのはかなり難しい。さすがに対策されるよね!
ワールドイーター側はライノにバーサーカーを詰め、Exエイトバウンドを1ユニットテレポート待機にしてある。
ヴォータン側はランドフォートレスになにも乗せず、サンダーキンのグラビトンキャノン持ちを2ユニットテレポート待機。さらにバイクを1ユニット予備戦力と、主力ユニットを隠していく。
こちらとしては、ベセルクはランドフォートレスに乗るだろうと予想していたので、意外だった。
ベセルクの足が遅いので、こちらとしては好都合。
フロントに彼らが出てくる前に、中央を制圧してしまいたい。
※注釈
この卓は自分がテレインを用意することになっていたので、ボーディングアクションのテレインで廃墟大を作成している。
これは射線がほとんど通らない壁のため、岐阜ハンマーの通常の対戦よりも射線が通りにくい戦場になってしまっていたようだ。このあたりの感覚はゲーム会ごとに違うので、なかなか難しい・・。
言い訳すると、自分の出身卓の鷹卓では1階が見えないよう組み合わせたペガサステレインを使ったりしていたし、ジャイホビでは廃墟テレインの1階は目張りされていて見えないようになっている。その感覚で置いてしまっていた。
なので二戦目ではスカスカテレインにしている。
さて・・・いよいよ運命の先攻後攻ロールオフだ。
ターン1表:ヴォータン
ワールドイーターを始めて過去5戦、全て先攻だったので、もちろん今回も・・・いや、そうは問屋が卸さなかった。今回は後攻スタートだ。
後攻だと、インヴォカートゥスのバトル開始前移動はそれほど役に立たないのよね。とはいえ、そもそも今回は初期配置で対策されていたので、意味薄ではあったが。
とりあえずこの先手移動では、中央のテレインの影に隠れるくらいまで移動することにした。
ヴォータンはやや控えめに移動。目標には、こちらから見て左辺のベセルクが乗ったくらい。
こちらは壁の後ろに大部分を配置しているので、あまり撃たれはしない。
でもそれでも・・・
左辺のライノはランドフォートレスの主砲たった1発。ダメージ2D3+6を食らっていきなり大破だ。うーんこの火力は想定通りとはいえ、実際に食らってみると恐ろしさしかない・・・。
なんとか8人は降りれたが、こいつらは前線まで徒歩で行かなくては行けなくなってしまった。
とはいえ、まだこの程度なら被害軽微だろう。
ターン1裏:ワールドイーター
さあ、ここからだ。
まずは先行移動していたエイトバウンドを中心に、前へ前へ突き進む。
そして、裏取り対策に、ケイオススポーンは後ろの方で9mvの隙間を開けないように並ぶ。
左辺ではライノから降ろされてしまったバーサーカー、中央では詰めたエイトバウンド、右辺では移動距離を半減されているExエイトバウンドが、目標でアクションをし、勝利ポイントの逃げ切りを図る。
そして、左辺で、目標を確保していたベセルクにエイトバウンドが突撃を仕掛ける!
策略ポイントを使ってダメージ+1するなどフルパワーをもってベセルクを全滅させる、が、ベセルクは死ぬ前に殴れるアビリティがあるため当然反撃。エイトバウンドも1体残しで壊滅。うわーん、得してない!
とはいえ、目標確保ユニットを全て倒したので、"血の負債"や"血の神に血を捧げよ"でポイントも稼ぎ、BTPも獲得だ。
ターン2表:ヴォータン
目標を確保していたベセルクが倒されたため、確保ポイントは0。
とはいえ引き気味の配置にしていたこともありこれは想定内だろう。
ここから鬼の猛攻が始まる。
全体的に前へと進出。
左辺のランドフォートレスがヘルブルート、右辺のがライノに狙いを定める。
さらにこの後、両端にサンダーキンが降ってくる。
狙われたヘルブルート、ライノはもとより、射線のない荒野を進んでいたバーザーカーが木端微塵となる。
右辺のライノはかろうじて持ちこたえたものの、残傷2。ポンコツだ。
中央ライノから這い出れたバーザーカーは8体。何とか壁裏に体をこすりつけるように降り、生き残る。
とはいえ、このライノはもうバーザーカーを運ぶ役目は終えた後、ヘルブルートも今回はそれほど期待していない!(ひどい)
まだやれるはずだ。
ターン2裏:ワールドイーター
間合いは十分。ここからはワールドイーターのお楽しみだ。
先ほどやられた分、BTPはたっぷり。
BTPを使用し突撃ロール結果に+1,貫通+1を起動し、一気に襲い掛かる!
右辺では、かろうじて生き残ったライノから降りたバーザーカーが、降りてきたサンダーキンを一気に殲滅。
貫通を+1していることで、貫通を-1してくるヴォータンの特性を相殺。
効率よく通していく。
Exエイトバウンドは、試しにランドフォートレスに突撃(無視すると次のターン好き勝手撃たれるので、射撃対象を狭める意味もある)。
それでも、やはり撃破は出来ない。あと1発当たれば、までは行ったのだが・・
それでも、右辺のマーカーにはバーサーカーが乗り、優先確保もあり確保完了。
左辺はバイクを打ち倒し、サンダーキンも囲んでいく。
こちらもマーカー奪取完了。
ここで、次のターンもヴォータン側のマーカー確保得点は0点となり、ワールドイーター側が大差をつける。
巻き返しが無理との判断で、ヴォータン側が投了。
ワールドイーターが何とか突き通した形となった。
2戦目
1戦目は完全遮蔽のテレインが多すぎたという事で、今回はテレインをスカスカにして再戦。
スカスカ、というものの、岐阜ハンマールールだと枠が遮蔽になっているので、通らない部分もある。
2戦目は写真のようなテレイン配置。一見スカスカで隠れるところがないように見えるが、岐阜ハンマーの目を持つと全然違って見えるようになるらしい(まだ目が慣れていない)
つまりこうだ。
黄色の枠内に入っていれば、そのユニットが入っている黄色の線で射線が止まることはないが、黄色の枠外にいると、黄色の線で射線が止まるのだ。
なので、射線がどこでも通るようにように見えて意外と止まっている扱いになっていることが多い。
そうか、それであまりテレインを意識しなくてもいいのね。
(ここでやっと理解して納得した)
特に真ん中の廃墟小の黄色枠の射線妨害力は大きく、真ん中から真ん中はほとんど射線が通らないので、ここはうまく使いたいところだ。
また、枠内にいるユニットは普通に撃たれてしまうので、注意しなくてはいけない(軽遮蔽物ボーナスはもらえるけどね)
というわけで初期配置した結果が上記なわけだが、意外と射線が通っていない。これならやれそうだ。
ターン1表:ワールドイーター
今度は先行!やった!
ヴォータン側が、さっきの反省を活かしてやや前目に配置していたことで、インヴォカートゥスのバトル開始前移動が有効に使える。
2戦目、写真をあまりとっていなかったので使いまわしで恐縮だが・・・こんな感じに移動した。
右辺のエイトバウンドが、好突撃ロールをたたき出し、ベセルク、サンダーキンに突撃成功。
両方のユニットを全滅(ベセルクは残ったものの、士気チェックで逃亡・・)。幸先のいいスタートを切る。
とはいえ、ベセルクに突撃したエイトバウンドは、死に際の殴り返しで全滅したけどね・・・。
サンダーキンを倒したエイトバウンドはそのまま、ランドフォートレスに再編移動で接敵。
また、マーカーに乗ったユニットで抜け目なくアクションをしてポイントを稼ぐ。
ターン1裏:ヴォータン
ヴォータン側も、その火力を如何なく発揮していく。
ランドフォートレスに接敵したエイトバウンドはランドフォートレスの接敵射撃であっさり返り討ちに。
左辺と右辺のライノも、左辺はベセルクとバイクに囲まれ。右辺はランドフォートレスに撃ち抜かれる。
特に左辺のライノが危険で、囲まれた上でベセルクにやられたので降車するスペースがない!!1CP払って緊急降車ーーーー!!
ウーーーン!!!5人降りれず!
ワールドイーター側もゴリゴリ兵を減らしていく。
ターン2表:ワールドイーター
しかし、目標マーカーの確保ではワールドイーター有利。MAXの12ポイントだ。
前日立てていた予定通り、連続で攻撃を仕掛けて前線を譲らないことが重要で、ここが勝負所だ。
ライノ君の犠牲もあって、重要な確保要員であるバーザーカーは健在、こちらはバーザーカーが1体でも生きてマーカーに乗っていれば確保なので、とにかく粘るのだ。
テレポートしてきたExエイトバウンド達で犠牲を出しながらも左辺のバイクとベセルクを打ち倒して奪還。
右辺目標はバーザーカーが乗り込み制圧。
とはいえ、相手の戦力は大きく減らせず。
返しに全滅するだろうことは想像できたが、ランドフォートレスにも突撃して、とにかく相手を押しとどめに行く。
そして、左辺のライノから飛び出したバーザーカーは突撃を忘れる・・
ターン2裏:ヴォータン
こちらのバーザーカーが敵陣側目標に乗っているため、ヴォータン側は目標確保ポイントが0点となる。
ヴォータンの反撃。ランドフォートレスで次々こちらを撃ち抜き、ヘルブルートや接敵したバーザーカーがやられる。
左辺でも、突撃を忘れたバーザーカーが左辺奥のサンダーキンに狙われる。
しかし、わずかに撃ち漏らしたバーザーカーが、アビリティ「流血による猛進」を利用して逆に敵に接敵。まとわりつき、敵を前に出させない!
右辺のマーカーに乗っていたバーザーカーも1体だけ残る。1体だけ残ってしまえば、マーカーの確保はこちら側になる。
この時点で次のワールドイーターの目標確保ポイントがまた12点で確定。
続けていたら恐らく、3ターン目でワールドイーターはほぼ全滅したのではないかと思うが、ワールドイーターはやられながら副次目標を稼ぐことが出来る。
さらに次のヴォータン側の確保は0点が確定してしまったので、やはりポイントが大差と見て、ヴォータン側の投了。
バッタバタと倒されながらも、戦場に血が流れてコーン神ご満悦。
なんとかワールドイーターが逃げ切りに成功したのであった。
感想
まずは、岐阜ハンマーの主催のナワさん、対戦していただいたimaimaさんに感謝を。
戦いの後imaimaさんが「(このワールドイーター相手に)勝つ方法がわからない」と仰っていたが、実はこちらも同じで「このヴォータンに勝つ方法がわからない」と思っていた。
前日準備のように、勝つ手段は一応は考えていたが、通すにはかなり細い線だと思っていたので。
実際、個人的には薄氷の上の勝利だったと思っている。
ぎりぎり1体残ったエイトバウンドやライノやバーザーカー、
それが全滅していたら。
突撃成功していたものが失敗していたら。
(今回突撃ロールの平均は明らかに上振れていた)
ヴォータン側のセーブが上振れて倒しきれなかったら。
ちょっとした要素の逆転で、ワールドイーターが早々に撃ち倒され、中央確保する余力もなく、なすすべもなく投了・・・そんな逆の結果もあり得たと思う。
何が言いたいかと思うと、とにかくGG!いい勝負でした!!
しかし今回輸送車両多めの編成を取ってみたが、ヴォータンに対して効果は大きいものだったと実感。
これは完全にこちらの計算外の儲けものだったのだが、ヴォータンの策略やアビリティには、相手にジャッジメントトークンが乗っていなければ発動できないものが多く存在する。
しかし、ライノに乗ったバーザーカーにはジャッジメントトークンが付けられない。ゆえに、ジャッジメントトークンが全く乗っていないバーザーカーが突撃してくることが約束されてしまう。
imaimaさん曰く、これが一番きつかった、とのこと。なるほど・・・。
また、とにかくヴォータンの射撃には戦慄。
バーザーカー5体など1ユニットでオーバーキルといった具合だったので、ライノがなかったらと思うとゾッとする。
ライノ、お前がMVP。ナンバーワンだ。
他の卓の試合の紹介
他にもたくさんの卓が立っていたので、画像と一緒に紹介したい。
南無三さんのスペースマリーン後継対、はぐれ連星さんのオルク。
アポロさんのケイオスナイト対シャンタイさんのネクロン。
ケイオスナイトは、なんとでかナイトのみの編成。
トグえもんさんのワールドイーター対、ふじもさんのサウザンドサン。
ウルフさんのネクロン対、アルファさんのタウ。
砂時計さんのスペースウルフ対、どくとるさんのオルク。
他にも写真を撮り忘れていたが、AoSの対戦も行われて大盛況でした!
どの卓も楽しそうにプレイされておりました!
最後に
そろそろ9版も最終盤・・・10版は大きく変わってしまうので、それまでに沢山9版も楽しんでいきたい。
が、その前に、GWウォーハンマートライアスロン、最後は静岡ハンマーでマグロじゃない、じゃない、AoS。こちらも楽しんでいきたい!
あ、もちろん安全運転で行ってきます!!