テキーラの原料になる「アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」
今回のデザインは「ROAD TO MEXICO - Amazing Landscape of Agave Azul」です。
今年、あちこちで「数十年に一度の花が咲いた！」と話題になったリュウゼツラン。
「アガベ・アスール」もリュウゼツランの一種です。
正式名称は「agave azul tequilana weber（アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー）」。
英語では Blue Agave（ブルー・アガヴェ）、スペイン語では「Agave azul（アガヴェ・アスール）」と呼ばれています。
アスール（azul）はスペイン語で「青」。英語の「アジュール（azure）」と同じ意味です。Microsoft のクラウド・サービスに「Microsoft Azure」っていうのがあるけど、そのロゴマークも青ですね。
アガヴェ・アスールは青みがかった葉っぱが特徴なので、この名が付いたそうです。名前の最後についている「ウェーバー（weber）」は、この品種を認定した植物学者ウェーバーさんにちなんでいます。
テキーラの原料になるのは「アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」だけ
色々な種類があるリュウゼツランの中で、テキーラというお酒の原料になれるのは、この「アガヴェ・アスール」だけなのだそうです。
テキーラ造りに使うのは、葉っぱじゃなくて茎の部分。
半分地中に埋まっている茎を掘り出して葉っぱを落とすと、パイナップルのようなゴロンとした球状になります。これを現地では「ピニャ（スペイン語でパイナップルの意）」と呼ぶそうです。
（そういえば、テキーラとは関係ないですが、ピニャ・コラーダっていうパイナップルのカクテルがありましたっけね）
この茎を蒸し焼きにして、汁を絞って、発酵させて、蒸留して……などなどの工程を経てテキーラになります。
「テキーラ」というお酒の名前は、メキシコ中西部ハリスコ州にある地名「テキーラ」に由来しています。
知らなかったんですが、「テキーラ」という名前は原産地呼称で守られていて、その名を名乗るには
「アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」を51％以上使用していること。
主原料の「アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」はハリスコ州、グアナファート州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州の認定5州で生育したものであること。
認定5州で蒸留、製造されたものであること。
などなど……その他にもいろいろと、結構厳しい基準をクリアする必要があるそうです。
※ちなみに、原産地呼称が認められているのは他に「シャンパン」「コニャック」があります。
世界遺産にもなっている
メキシコ中西部にはアガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバーの「大農園（スペイン語で Hacienda・ハシエンダ）」が広がっていて、由緒ある蒸留所がいくつもあるのだそうです。
世界遺産にもなってます。
「リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群」（UNESCO World Heritage Convention：https://whc.unesco.org/ja/list/1209）
なんだかお酒の話が多めでしたが、このデザインは「アガヴェを描こう」と思って始めたらテキーラに行きついたワケで、特にテキーラ好きというわけではないです。
覚えている限りでは、テキーラを飲んだのは、いままでに一回くらいですね😆
「激烈に強いお酒」というイメージでしたが、その時は意外とそんなでもなかったという印象。いろいろ種類があるみたいで、認定機関の規則によると、アルコール度数は35～55％だそうです（やっぱりまぁまぁ強い）。ま、あの時は若かったからかな😅
「遠くに山並み（テキーラ山）を眺望む大地、その裾野に広がるアガヴェの農園、スペイン風の古い建物の蒸留所、いいなぁ……行ってみたい」というイメージで、もう少し風景っぽい絵柄にしようと思ってたんですが、あれこれ考えて、結局Ｔシャツ向きのシンプル・バージョンに落ち着きました。
また機会があったら、イラスト系を描いてみようかなと思っております。
余談中の余談ですが、「ハシエンダ」で思い出すのは、1980年代にニュー・オーダーとかが所属していたイギリスのファクトリー・レコードがマンチェスターで経営していたクラブの名前が「ザ・ハシエンダ（The Haçienda）」でしたね。
なんでこの名前にしたのか、あの時（今も）意図がよく分からなかったけど。まぁ、あの人たちのやることは大抵よく分からなかったから、別にいいけどね。
Tシャツ売ってるのでよかったら見に来てくださ～い🤗
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