やんちゃこりん記録 手術決定
月に一度、自宅から近隣のN病院の小児科で心臓の様子を診てもらっていたが、担当医では判別が難しくなり、連携している隣県のK大病院から心臓疾患に詳しい小児科のD先生が来られ、次男を診察してもらうことになった。次男は当時4か月で体重が4790gしかなかった。明らかに出生時から増えてない。ミルクうんぬんの話でなく、心臓疾患が影響しているのは間違いない。
肺の水分量などを調節する薬(名前は忘れた)もその頃服用していた。
生後3か月から心臓疾患を持つ子どもはRS肺炎を予防するシナジスというワクチンが無料接種できるため、そちらも開始した。何だかんだで、次男の通院回数は半端なく、長男を保育園に預けることができて本当に良かった。(就業ではなく、家族の介護目的で預かってもらっていた)
年明け早々にそのD先生の受診日があった。薄暗い検査室で、時間をかけて心エコーのモニターを操作するD先生。トリクロで眠らされている次男。それを見る私たち・・・。そしてD先生は「心室の穴は塞がっていないです。こちらに転院して、まず心臓カテーテルを行いましょう。その後、穴を塞ぐ手術になると思ってください。」と静かにおっしゃった。「この子の今の状態は普通の人がずっとマラソンをしている状態だと思ってください。」と・・・。ああ、しんどいのは次男本人、親がいくら手術回避と願ってもしんどさは変わらない。早く楽にしてあげたい。覚悟を決めた(私が)トリクロから起きた次男は、いつものようににこにこ、マイペースで遊んでいた。
次期が真冬だったので、上の子たちの小学校や保育園でもれなく感染症が猛威を振るっていた。次男がかかってしまうと、それどころではなくなってしまう・・・。私は、引き続き、次男に風邪をひかさないように、上の子たちの手洗い・うがい・消毒にアンテナを張り続けなければならなかった。幸い、家族は誰一人風邪をひくことなく、その時を乗り切った。
ちなみに次男が生まれた辺りから予防接種の数が大幅に増えたと記憶している。接種スケジュールが分刻み、しかも次男はその後手術が控えているとあって、できるものは先に・・・とか、調整が大変だった。上の子たちと同じ小児科をかかりつけ医にしていたが、間に合わないだろうから、とお正月休みにもかかわらず予防接種してくれたことを覚えている。次男の周囲は恵まれているなあと心から思った。