『光る君へとだえぬ絆』を観て
オープニングは、実家に戻り、まひろが為時、いと、惟規と内裏での左大臣からのお土産を持参して話していた時のこと。賢子への絹織物の着物を見て、いとは素晴らしさに圧倒されていた。惟規は「自分の娘だもんね」と口走ってしまう。為時は驚いて真実を聞いた。為時は「賢子は左大臣様の子だったのか?」と。てっきり、いとから聞いていて知っているかと思ったのに、自分はまひろが産んだとはいえ、左大臣の娘を育てていたのかと不信な顔をしていた。
そんな時、一条天皇は胸の痛みを訴えて敦康親王を次の東宮にするよう、行成に申しつけた。その敦康は元服が決まり、中宮彰子と最後な挨拶をしていた。
二人の手を握りあっている姿を目の当たりにした道長は、まひろに光る君の物語に被れているのではないかと促したが、まひろはまさかそんなことはないと言い放した。
惟規は従五位下に出世し、いとは運が上がったと抱き合って喜びを露わにした。為時も越後守に任ぜられて惟規が越後まで送っていくという。まひろと惟規の二人がふたりきりで話すのは珍しい。
いつもは口の悪い弟だなあ。お姉さんを
虐めているように見えていたが、なぜか
今回は穏やかに普通の仲の良い姉弟のように見えていた。賢子と親子の絆が上手くいっていないことを分かっていた惟規だが、「きっと上手くいくよ」とまひろを慰めた。これがまひろと惟規の最後の会話になろうとは思っていなかっただろう。
越後に向かう途中、惟規が倒れてしまう。薬師を呼ほうとするが、惟規は為時の腕に抱かれて紙を要求する。息が途切れそうになりながら、辞世の句を書くが最後の一字で息を引き取ってしまう。
「都には恋しい人がたくさんいる。なんとしても生きて帰りたい。」
まひろは大粒の涙をこぼす。それを
見た賢子はそっと母を抱きしめる。
惟規は、まひろのことを自分より才があり、嫉妬していた所があるが何よりも
姉のことを思っている優しい弟であった
と思う。まひろもこの愛おしい弟の死を
まだ受け止められていないだろう。
これをきっかけにまひろと賢子との仲も
元通りに戻るような気がした。
39、40回と伊周、惟規、一条天皇と
次々と退場してしまう。彼らの子供たちの世代に交代するため、仕方ないのだが、もう観られないのはとても悲しい!
しばらくロスになりそうだが、最終回に
向けてまだまだお話が続いていく。
ロスなんと言ってられないぞ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?