『無能の鷹』第1回を観て
オープニングは、ある会社の面接会場のトイレの中。ある男性が緊張の面持ちで用を足している。控え室の椅子に座る
が、その時、ドアの向こう側に光が射していた。 入ってきた女性はロングヘアにハイヒールをカツカツと音をさせ、
颯爽と歩いてきた。出来る女。
一際目立ったオーラを放っていた。
鶸田の前に腰を落とし、落ちていた資料を取って渡す女。
鶸田は一瞬でこの女を出来ると感じていた。
入社から3カ月。その出来る女は資料の
ホッチキス止めをしていた。
教育係の男性社員が認めるもホッチキス
止めも出来なかったらしい。
社内ニートになっていた。この女の名を
鷹野ツメ子といい、「難しいことをすると頭が痛くなる」「何が分からないのかわからない」と言っていた。
一方、鶸田は有能だが、ここ一番となると弱くなってしまう。先輩と営業活動に出かけた時、聞かれたことに答えられず、契約が取れなかった。
鷹野は部長にコピーを頼まれたが、拡大ボタンを押してしまい、「シネ」と紙が大量に出てきて怒られていた。
しかし、鷹野はなぜ怒られたのか分からないらしい。全然気にしていない。
UFOキャッチャーのぬいぐるみを狙うも
取れず、見ていた人に譲ってもらう始末。
鶸田は、人事部の採用担当と営業部長の会話を耳にした。鷹野をクビにするらしい。鶸田はなぜこの会社を選んだのか鷹野に聞くと、受付でIDをピッと押すのが夢だったからと応える。
誰でも大手企業でIDをぶら下げて、受付でピッとするハイヒールをカツカツと歩く。これはOLの憧れであると思う。
鶸田も面接会場で鷹野と会って一目惚れしたので今の会社を選んだというのが
理由であった。
だが、出来る女と思ったのが、燃費を「もえび」と読んでしまった無能な
女子だった。しかし、そんな鷹野と営業に出かけた鶸田は、取引先の人と上手くやっていき、契約取れてしまうんだから
ある意味出来る女なのだろうかなと思う。脳ある鷹は爪を隠すと言うことだろう。
自分も有能だと言われたことはない。
パソコンもあまり出来ないため、あまり
仕事を頼まれなくて、じっと画面ばかり
見ていたことがある。同僚からも「あなたは難しいことはやらないほうがいいわよ」と上から目線。完全無能扱い。
始めは辛かったが、結局遊んでいても
お金は入るのだから、まあいいかと
割り切ることが出来た。無能なほうが
賢いのかも知れない。鷹野ツメ子的
考え方も生きる意味で正しいのかも
知れない。会社から見れば給料泥棒かも
知れないが。
「無能の鷹」の原作者は、是非菜々緒
に鷹野を演じて欲しいとオファーしたらしいが、普段から出来る女を演じてきた
女優さんが無能な女をどう演じるのか
期待したい。これから毎週楽しみである。
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